黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『ぐるぐる猿と歌う鳥』加納朋子(講談社)

2007-08-08 | 読了本(小説、エッセイ等)
5年生に進級する春、父親の転勤で東京から北九州へ転校することになった高見森。引っ越し前にはわんぱくで怪我は絶えないの乱暴者というレッテルを貼られていた彼だったが、その昔、不審者に誘拐されそうになったことがあったという過去を持つ。
引っ越し先で、隣に住む少年・佐久間心(ココちゃん)、訛のきつい美少女・十時あや、竹ちゃんこと竹本篤樹を筆頭とする竹本五兄弟、そして謎の少年・パックと知り合う森。
ある日、森は体育館の屋根に登り、社宅全体の屋根をキャンパスに、とてつもなく大きな絵……しっぽがぐるぐると渦巻いた猿が描かれているのを見るが……

これぞ王道!という感じの“ミステリーランド”でしたね~。
彼らの続編とかも読んでみたいです(笑)。

<07/8/8>

『ちんぷんかん』畠中恵(新潮社)

2007-08-08 | 読了本(小説、エッセイ等)
近所で火事が起き、その煙に巻かれた長崎屋の若だんな・一太郎は、気がつくと三途の川の畔、賽の河原に。しかも何故か鳴家とお獅子のおまけ付き。彼らだけでも、長崎屋に帰そうと、そこで出会った少年・冬吉と共に頑張るが……『鬼と小鬼』、
武家の第三子に生まれた秋英は9歳で出家、江戸上野の広徳寺にやってきた。そこで妖退治で高名な寛朝に見込まれ、唯一の弟子となるが、仕事は専ら寛朝の雑用。
そんなある日、寺に相談にやってきた和算指南の阿波六右衛門の相談を、師匠に代わって受けることに。本の中の男が動き、彼の娘がその男に魅入られているという……『ちんぷんかん』、
若だんなの母・おたえの若き日の話。
縁談相手の煙管屋岩見屋の次男・辰二郎に恋心を抱いたおたえ。彼の叔父である水口屋から、卵が次々に現れるという不思議な話を聞き、その謎を解く手助けをしようと試みるが……『男ぶり』、
異母兄・松之助に縁談話が。相手は、その話を知る前にたまたま神社で知り合い、意気投合していたという、米屋の大店・玉乃屋の娘。しかし、縁談話が持ち上がっていたのは病弱な長女・おくらで、松之助が知り合ったのは次女・お咲だったので、大弱り。そんな中、若だんなが式神に襲われ……『今昔』、
松之助の縁談がまとまり、彼は分家することに。そして幼なじみの三春屋の栄吉も菓子づくりの修行に出るという。そんな中、長崎屋に赤ん坊が舞い込んだ。桜の花びらの妖だという彼女に、小紅と名付け可愛いがるが、その成長は早い。それを食い止めようとあれこれ悩む一太郎だったが……『はるがいくよ』の5編収録。

シリーズ第6弾。
『はるが~』は、いくつかの別れがありちょっぴり寂しい気持ちになるお話でした。
『小鬼と~』に登場した冬吉は、今後の再登場もあるのかなぁと、期待♪

<07/8/7,8>