黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『【新釈】走れメロス 他四篇』森見登美彦(祥伝社)

2007-06-19 | 読了本(小説、エッセイ等)
未完の小説を書き続けていた京大生・斎藤秀太郎。「もんどり!もんどり!」と叫びながら行方をくらませた彼は、大文字山で天狗になっていた……『山月記』、
映画サークルに所属する鵜山が撮った映画『屋上』…主演は鵜山の恋人・長谷川菜穂子と彼女の元恋人・渡邊真一。しかもそのストーリーは、自分の恋人とその元恋人がよりを戻すというもの。出演者や関係者の言葉で綴る、それぞれの想いとは……『藪の中』、
図書館警察長官の陰謀により、生湯葉研究会に部室を取られてしまった、詭弁論部。抗議しにいった茅野史郎が長官から出された条件は、学園祭のフィナーレを飾る“美しき青きドナウ”に合わせて、桃色ブリーフ一丁で踊ること。姉の結婚式に出席する為に出かけるが、フィナーレまでには必ず戻ると、親友・芹名を人質に置いていった茅野…しかしそんな彼には姉はいない。彼は芹名との友情の為、そして約束を守らない為、京の町を疾走する……『走れメロス』、
小説を書くのが好きな男は、ある日桜の下で出会った女に出会う。その後、彼女の助言により、みるみる上達し……『桜の森の満開の下』、
イギリスから京都に帰ってきた“私”は、友人・Fに誘われて、“百物語”に行くことに。学生演劇の主宰者として、関西では有名な鹿島という男が計画したものだという……『百物語』の5編収録の短編集。

有名な文学作品を森見さん風にアレンジした作品集。『夜は短し~』等の他作品にもリンクしてます。
何といっても、大筋は原作とあってるけど行動が逆な『走れメロス』がインパクト絶大ですが(笑)、『百物語』なども良い感じ♪

<07/6/19>