黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『きみはポラリス』三浦しをん(新潮社)

2007-06-12 | 読了本(小説、エッセイ等)
惚れっぽい友人・寺島良介から手紙の代筆を頼まれる岡田勘太郎。良介が今思いを寄せている女性・内村洋子へ送る手紙の文面を2人で考えるが……『永遠に完成しない二通の手紙』、
妻・恵理花が幼い息子・勇人のペニスを口に含んでいるところを目撃し、ショックを受けた岡村。妻の母・夕子に、昔隣に住んでいた前園夫婦について語る……『裏切らないこと』、
店の常連・古橋が気になる朋代。結婚する友人・美紀子のウェディングドレスの作成を手伝いながら語る、高校時代の秘密……『私たちがしたこと』、
かつてミサにより聖なる存在に対しエクスタシーを感じていた、友人・真理子はその後結婚。ところが夫・芳夫から妊娠してから様子がおかしいと相談を受けたエルザは……『夜にあふれるもの』、
大学を卒業後、家業のあんこ屋を手伝うことになった、蒔田朱鷺子。そんな彼女は、一時の激情にかられ亡き恩師の骨片を盗んだが、今ではその存在を持て余していた……『骨片』、
夫の高校時代の後輩・熊谷勇二と出会った里子。その後、たびたび訪れるようになった彼は……『ペーパークラフト』、
放浪癖のある恋人・捨松。その行動の謎を探るべく、こっそりあとをつけてみようと決意したうはねは……『森を歩く』、
会社の同僚の影響でロハスに目覚めたさより。彼女の部屋に転がり込んでいる恋人・俊明を巻き込んで……『優雅な生活』、
相思相愛の麻子と春太。そこに現れた米倉健吾の存在が気に入らない春太だったが……『春太の毎日』、
車の後部座席で眠るのが好きな映子。8歳の冬、はからずも寝ていた車ごと誘拐されていた。その犯人・文蔵と過ごした短い時は……『冬の一等星』、
文化祭を終え、出し物で使った道具を片づけていた勘三郎と寺島は、体育倉庫に閉じこめられてしまう……『永遠につづく手紙の最初の一文』の11編収録の短編集。

恋愛をテーマにした短編を集めた一冊。
巻末に記されたお題を踏まえて読むとまた楽しい感じ♪
『永遠~』の2人のその後がとても気になります(笑)。

<07/6/12>