黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『裁縫師』小池昌代(角川書店)

2007-06-29 | 読了本(小説、エッセイ等)
“わたし”が9歳の子供だった頃、近所のお屋敷にひとりの裁縫師が住んでいた。ある日、彼の元で洋服を仕立てることになり……『裁縫師』、
ある時たまたま降りた“かぜだまり”という駅。やがてそこへ引っ越した“ぼく”は体調を崩し、病院へ。そこで鳥の巣のような声の女性に出会う……『女神』、
空港まで叔父を迎えに行ってほしいと頼まれた洋子。ところが飛行機は遅れ、そこで2時間待つことに……『空港』、
タクシーに乗っていて交通事故にあった恵子。その場では何の怪我もなかった恵子だったが、左腕に違和感を覚え、病院へ行くことに。ところが途中で件の事故の相手である男・川野に出会い、一緒に動物病院に行くことに……『左腕』、
時折旅に出る父、引きこもりの兄、デパートで働く母と暮らしていた美知子。11月のある日、学校から帰った美知子は、家全体に不思議な違和感を覚えた……『野ばら』の5編収録の短編集。

『裁縫師』の設定がかなり好みだったのですが、思いの外短いお話でちょっと残念でした……もうちょっと膨らませて、欲しかったような;
何はともあれ、ちょっと気になる作家さんではあるので、他の作品も読んでみたいです。

<07/6/29>