黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『ラ・ロンド 恋愛小説』服部まゆみ(文藝春秋)

2007-06-06 | 読了本(小説、エッセイ等)
劇団『創』に所属している高校時代の同級生に誘われた飲み会をきっかけに、看板女優・大庭妙子と意気投合、11歳年の離れた彼女と恋人になった大学の経済学部に通う田中孝。銀行マンである父に彼女を紹介しようと、観劇に誘った孝は、父との待ち合わせまでの時間つぶしに立ち寄った美容院で、中学時代の同級生・河合美沙と再会する。その後観た妙子主演の舞台“あわれ彼女は娼婦”での美女・アナベラの演技が元で、二人の仲に溝ができ……『父のお気に入り』、
画家の娘・鴇子と結婚した篠原克衛は、大学で哲学を教えている。そんな彼の弟・克己は売れない画家。鴇子の亡き姉・瑠璃の娘・藍が、東京で舞踏の勉強の為、下宿することになり……『猫の宇宙』、
妙子が地方公演から帰京。久しぶりに孝と会う約束をしていたバー“滝”の前で2人の男女…克己と藍に行き会う。
克己と家を出た藍は、身を寄せていた詩人が亡くなって後、住む場所を転々としていた。母に似ているという妙子は藍に慕われるが……『夜の歩み』の3編収録の連作短編集。

関係ない話が3編なのかと思っていたら、最後の話で繋がってました…まさにロンド(笑)。

<07/6/6>