黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『悪党たちは千里を走る』貫井徳郎(光文社)

2006-05-08 | 読了本(小説、エッセイ等)
しがない詐欺師・高杉篤郎は弟分の園部とともに、細々とケチな詐欺を繰り返し生計を立てる日々。
そんなある日、徳川埋蔵金を餌に金持ちを引っ掛けようと出かけたところ、一足先に同じ屋敷に来ていた御同業の美女・三上菜摘子の邪魔が……。
そんな高杉たちは、園田の提案により成城に住む金持ち・渋井家から愛犬を誘拐し、金を騙しとろうと計画。しかし、その計画を再会した菜摘子に知られてしまい、彼女を仲間に加えることに。おまけに、それを渋井家の息子・巧にまで知られてしまい、犬ではなく、彼の発案による彼自身の誘拐計画に発展。
ところが、その計画を実行に移す前に、他の犯人に巧が誘拐されてしまう。ところが、脅迫メールは両親ではなく高杉たちの元に届く。犯人の要求は、犯人に代わって彼等が渋井家から身代金を取り立てることだった……。

厚さの割にはさくさくテンポよく読めるのですが、貫井さんの作品にしては、いまひとつピントが甘い感じ。
途中まで、実は巧は誘拐されてなくて狂言で、高杉たちに近づいて仲良くなったのも計算ずく、とか、園部は実は馬鹿なふりをしてるけど黒幕……という推理をしてたわたしの性格が悪いだけかも知れませんが(笑)。

<06/5/7,8>