黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『罪と罰(ツミトバチ) 2』鈴木有布子(新書館)

2006-01-26 | 読了本(漫画)
かつて一色家を呪っていた座敷わらしの神さんも、今や家族の一員に。
太郎の運が悪い事を除けば、至って平穏な日々が続いていた。
そんなある日、家の前で休んでいる妊婦・茂美に出会い、家に招き入れるが、彼女いわくお腹の子の父親は、太郎の父・一郎であるらしい……『罪と罰3』、
太郎の幼馴染み・みのりには霊感があり、その所為で具合が悪くこともしばしば。学校に太郎の忘れ物を届けにきていた神さんは、彼女との話の中で、その昔太郎に言われた言葉が彼女を深く傷ついていることを知る……『罪と罰4』、
借金を作り、ギャンブル生活をしながら、全国を放浪している、父・一郎が帰宅。早速、神さんで一儲けを企み、ハジメを怒らせる。仕事の都合で帰ってきたと告げる彼の真意は……『罪と罰5』、
生まれる前の景色を見、その時の思いをよみがえらせることができるという枕。結婚の為暇をもらう少女が、その前日、奉公先の坊ちゃんにねだられ一緒にその枕で夢を見る。それは……『おもひでまくら』、
妻・基子が亡くなる直前、病室を訪れた一郎が彼女と交わした約束とは……『罪と罰番外編 一生のお願い』を収録。

『おもひでまくら』のみ、ノンシリーズもの。ものすごく短いお話ですが、切ない感じが良いですね♪
『罪と罰』は、いよいよ諸悪の根源・一郎さん登場(笑)。
破天荒な彼ですが、中身は寂しがりやの子供と同じ。そんな彼を許容していた奥さんの基子さんが素敵です♪

<06/1/26>

『一週間のしごと』永嶋恵美(東京創元社)

2006-01-26 | 読了本(小説、エッセイ等)
拾い癖のある女子高生・菜加。
渋谷の雑踏で子供が置き去りにされたのを目撃。思わず家まで送り届けるが、その住まいは荒れ放題で、母も帰宅する様子もない。放ってもおけず、弟・克己と二人で暮らす家に連れ帰り、名前を名乗らないその少年にタロウと名付ける。
そんな中、テレビで集団自殺のニュースが報道され、その現場がタロウのアパートであることを知る彼ら。
昔から菜加の巻き起こす騒動に振り回され、後始末をする役割を負っている幼馴染の恭平は、警察の関与をかたくなに拒む菜加に、タロウを身内の元に送り届けることを提案する。
ところが、事態は思わぬ方向へ……。

菜加の性格に、かなりむかつきました(脇役の養護教諭の女性の存在は、かなりいい感じでしたが/笑)。
ちょっとほろ苦い青春ミステリといった感じですが、ミステリ的にはもうちょっと犯人にひねりがあってもよかったかな、と思ったり。

<06/1/26>