黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『アクアポリスQ』津原泰水(朝日新聞社)

2006-01-30 | 読了本(小説、エッセイ等)
水没都市Q市の沖合いに浮かぶ人工島・アクアポリス。
そこに巨大な黒牛が現れた晩、小学生・タイチは校庭で全裸の少年・サイトを見つける。しかし、その後その姿は鴎と共にかき消えてしまった。
それから数年後。スーパー・サイエンス・スクールに通うタイチの前に、Jと名乗る白髮の女設計士が現れ、“濡女を見たはずだ"と告げる。自らを蘆屋道満の末裔、そしてアクアポリスの守護者であるというJ。
そんな彼女や仲間を襲う存在に巻き込まれていくタイチ。それはあらゆる利権を手中にと、Q市壊滅計画をめぐらす統治府の要人たちによるものだった。そしてQ市の護符そのものであるアクアポリスの、呪術に裏打ちされた完璧なセキュリティを破壞し沈没させる為、伝説の“牛鬼”を召喚し、利用しようと目論んでいたのだった……。

思ったよりもジュブナイルテイストなお話。
個人的にはあまり話に乗れないうちに終わってしまった感があるので、倍くらいのページ数でじっくり書いてもらってもよかったかな、と思ったり。

<06/1/30>