黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『ヴィクトリアン・ローズ・テーラー 恋のドレスとつぼみの淑女』青木祐子(集英社)

2006-01-29 | 読了本(小説、エッセイ等)
19世紀のイギリス。
ロンドン郊外にある一軒の小さな仕立屋『薔薇色(ローズ・カラーズ)』。そこで仕立てたドレスは、“恋を叶えてくれるドレス”と、もっぱらの評判。
けれど、そんな評判とはうらはらに、店主のクリスはいたって地味な装いで、客の応対は、華やかなで社交的な友人・パメラの役目。
ある日、店の噂を聞いたハクニール公爵家の令息・シャーロックが、妹・フローレンスの為に、ドレスを仕立てて欲しいと依頼する。落馬事故により歩けなくなってしまったという彼女は、以来屋敷に引きこもりがちになり、原因となった婚約者・アンディが訪れても、冷たく接しているという。
採寸の為、屋敷を訪れたクリスは、フローレンスが何かを隠しているらしいことを読み取るが……。

普通の恋愛ものなのかと思いきや、闇の組織(?)の暗躍があったりして、クリスがどんなドレスを作り出すのかということも合わせ、今後の展開が楽しみです。

<06/1/29>