黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『フェティッシュ』西澤保彦(集英社)

2005-11-07 | 読了本(小説、エッセイ等)
ある理由から、葬式に頻繁に出席する老人・直井良弘は、自分と同様にいくつもの葬式に姿を見せる美少年に気づく"意匠"、
諸井病院に勤める看護師・及川由衣は、ひょんな事から潔癖症になり、自らの仕事に嫌気がさしていた。そんなある日、院長に呼ばれ手伝った仕事で、不思議な美少年・クルミと出逢う"異物"、
大手酒造メーカーの御曹司・志自岐幸夫は、夜中のひと気のない公園のベンチに座る美少年に出逢い、家に迎え入れるが……"献身"、
長男が自殺。夫に去られた女性・澤村智津香は、ショッピングモールでイチョウと名乗る娘に声をかけられた。それは一人の美少年・クルミを眺めることがでしる『透明人間クラブ』という趣向への誘いだった"聖餐"、
女性が殺される事件が発生。その被害者・筈谷由美は刑事・長嶺尚輝が小学生の頃、新任教諭として着任し、彼の性癖を自覚させた人物だった。やがて事件は連続女性殺害事件へと発展し……"殉教"
これら4つの場面で展開される物語。触れてはいけない美少年・クルミの生み出す狂気は……。

交互に語られる物語が見事に収束していくところは、さすがでした。
個人的にクルミくんの今後が心配です(笑)。
最近はノンシリーズものが多い西澤さんですが(先日ご本人に聞いたところによると、現在そちらの方のオファーが多いらしいです)、タックシリーズとかチョーモンインの方もそろそろ続きが読みたいです。

<05/11/6,7>

『もやしもん 2』石川雅之(講談社)

2005-11-07 | 読了本(漫画)
ある日、沢木は道で"菌のオバケ"(姿が見えないほど菌を纏わせて歩く人…といっても普通の人にはちゃんと人に見えてるはずですが)を見る。
その後、日吉酒店に酒を買いに出かけた沢木たち。そこで件のオバケは、樹教授の知人で、日吉酒店のおじいさんであることが判明。彼から酒店の奥で日本酒についての話を聞いていると、そこに樹教授のゼミ生・武藤葵が現われる。彼女は、外国から帰国したのだが、それによりあれこれ騒動が持ち上がり……。
あとは農大の春祭のお話……頭に乗せた風船をめぐる攻防(笑)。

いつの間にか姿を消した、蛍くんの行方が気になります(…って沢木って、いなくなったのに気づいてないんでしょうか?/笑)。
あとはコミックスの底に描かれた菌が何菌なのか……(笑)。

<05/11/7>