CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

BRUTUS No.983 久しぶりの海外は、まず台湾から始めよう。

2023-05-12 20:55:18 | 読書感想文とか読み物レビウー
雑誌なんて買ったの何年ぶりだ…
そう思いながら、発売日当日(4月14日)に買って読んだのでありました
台湾好きが高じて、やたら滅法旅行にいそしんできた気持ちが高まって、
タイトルがいかにもよいと引き寄せられたのでありました

内容は今の台湾といった感じなんだが、
割と郊外をピックアップしているのがよいところで、
台南、高雄のあたりもあれこれ紹介しているというのがよかったのでありました
ちょうど、年末と3月にそれぞれ高雄行ったこともあって、
この本がその前に発売されてたら、もっと楽しめたなという感じで、
いい解説が加えられていて、高雄の出島みたいなところの橋が回転するとか
知ってたら絶対見に行ってたのにと、知らないで渡っていたことを呪うでもないが、
もったいないことしたと身もだえしながら読んだわけでありますけども
流石は素敵雑誌というべきか、
台湾には、こんなにおしゃれスポットがいっぱいあるのねと
驚いて見たのでありました
まぁ、だいたいが、台北大安のあたりだから、行くことないんだけどもさ

そんなわけで、色々なクリエイターとかも参加して、
みんなが食べるなら、朝昼晩どこで食べる?的な企画とか
よくよくためになる、でも、その通りにめぐってたら、あっちこっち行き過ぎて大変だなと思うものの
是非いってみたいと思わせるチョイス、なによりも、美味しそうというのが抜群で、
ああ、台湾行きたいなぁという気分を、最大限にあげてくれる内容だったと思うのでありました
そこらのいわゆる観光旅行雑誌とは違って、観光地紹介ではないというのが
斬新でもないけど、いい感じで伝わってきてよかったと思うのであった
最新の台湾トレンドというか、こういうおしゃれ空間がじわじわ増えているという紹介が
実によろしいと感心しきりなのであったとさ

宜蘭とか、台北でも郊外の方が大変楽しそうだなと
是非いってみたいところがいっぱい載ってたので、
大変楽しいよい一冊であったと思うのでありました
台湾に限らずだけども、コロナ前後で、明らかに街と店が変わってるから
こういう情報誌は大切だなと思わされるのであったとさ

インスタとかツイッターとかで探すのもよいんだが、
やっぱり、テーマをもって編集されている情報というのが、
情報の質と量は、劣るにしても、読ませる、気持ちを高めるというそれについて
非常によくできてると、改めて感じ入ったというか
おっさんだから、本で読むのがいいねと思ったという
そんな感想を書いておくのである
情報の伝え方の方法の一つが、雑誌編集というものなんだと痛感したのであった

【読書】「争い」入門

2023-05-10 21:01:15 | 読書感想文とか読み物レビウー
「争い」入門  著:ニキー・ウォーカー

どうやらアメリカの児童向けの書物だったようだが、
書いてあることは、だからこそ真摯でよいものでありました
「争い」としているが、戦争や紛争といったもの、
それがどうして起こるのか、何が原因なのか、
自分もそれに関わっていないかといったことを問いかけや、指摘することで
啓蒙していく内容となっていて、今更ながらなるほどと
改めて思い知らされる内容になっていてよかった

結局のところ、争いとは、私たちと彼らの戦いであるというのが
大変興味深いというか、根元的な部分だなと思い知るばかりで、
この私たちといった概念が、争点を生むというごく当たり前のことが
いくつか重なったり、関わる人の規模が大きくなったりすることで
戦争に発展していくという話でありました
本当に、まったくその通りだけども、それをどうしたらいいか
それが大変難しいというのはその通りである

解決するために、第三者が調停を行うという方法もあったり、
そもそも何を争っているか、そこに交換できる条件や話し合いはできないか
そうやって解決していくことが、平和的な「争い」との付き合い方になるだろうかと
書かれているものの、それがどれほど難しいことかといった話も
しっかりと記されているのが、子供向けとはいえ真面目な本で
大変よいことだと思うのである
でも、結局どうなんだという答えは一切でてこないと、まぁ、当たり前なんだけども
そういうきっかけになる内容の話だけなので
物足りないといえば、物足りないのだが、大人なんだからそれは
自分で考えないとなと反省するのであった

とはいえ、それが無理といっても差し支えないほど困難だということも書かれていて
いや、実際には書いてないんだけども、争いの源になる思い込みや、宗教、
なんなら、たまたま別のチーム同士で競技をしたからとか
そういったことだけで、敵味方に分かれて、その分断が容易に戻らない
でも、同じ目的をもったら、あっという間に戻ったとか、
まぁそんな気まぐれな人間の営みというのもいっぱい書かれていて
それはつまり、無理でもあるし、頑張ったらできるかもという話を
あれこれ長々書いただけだよなと思うんだが
実際そういうことで、そこにあきらめるかどうか、そこが重要なのだと
改めて思い知るばかりである

でもまぁ、争いはなくならないな、解決する方法をたくさんそろえておくしかないのだろう

3か月ぶりの台湾北上旅行 04 白河林初埤木棉花道

2023-05-09 20:55:31 |  3か月ぶりの台湾北上旅行(2023)


さて、蘭展会場からバスに乗って、白河へと移動する
この時期ならではということで、よくわからないが台湾らしい花が咲いていると聞いて
その会場というか、並木道へと行って見ることに
バスに乗って15分くらいだったと思うんだが、もうちょっと長かったかも
ともかく無事並木道に到着、とんでもない田舎というか、もはやバス無かったら
移動手段がない僻地に来たという感じがまたよかったわけだが



これが木綿(キワタ)、向こうの発音ではムーメンとかなんだろうけども
モメンではなく、キワタと発音するのが正解らしい、結構デカい花でありました
綺麗というか、なんだろうか、大きい、印象は大きさでありました



並木道は意外と良い感じで、花はでかいけど確かに見てみると
いい感じの花じゃないかしらとなんとなしほのぼの見たのである
が、この大きな花が、日本でいうところの桜並木並みに花が落ちてくる
そう、このうすらでかい花が散るというか、落花してくるのである




落花した花々と、そのサイズ感がわかるといいなぁという写真を載せつつ
これがなかなかの恐怖で、歩いていると、そこかしこで、
ボトッ、ドドドッ、ボダッとかいう、落花音というか
もうちょっとした打撃音みたいなのが聞こえてくるのである
並木道を歩いて、この花に当たらなかったら願いが叶う的な話をどっかで見たくらいなんだが
一緒に歩いていた父親ともに、数度の爆撃にあった感じで、
結構危険な衝撃を受けたのでありました、痛い、結構真面目に痛いのである
危ないわこの花



とはいえ、大人気みたいで、観光客がわらわら歩くわ
よくよく木に近づいてみたら、パラボラッチョみたいにすげぇトゲトゲで
殺意の塊みたいな植物だわと衝撃を受けたんだが
これを有難いとしているのか、なんかわからんけども
歩いている人たちみんな楽しそうだしいいかと思うのであった



花見用のちょっとした出店みたいなのも出ているイベントだったんだが、
昼飯代わりになんか食べようと思うものの、トウモロコシとか、
豬血糕とか、食べ歩きをするためみたいなのばっかりで
もうちょっと炒飯とかそういうの出して欲しいと思っていたわけだけど
そういうイベントじゃねぇよと言われたら仕方ないんだが
とりあえず、ぐるっと見て楽しんだのでありました
まぁ、凄いでかい花が落ちてくるというただそれだけなんだが、
ひどく楽しかったのでよかったと思うのである

戻りのバスがえらい時間かかって、ちっともやってこないのだけがっかりだったが
かなり楽しかったのでよしとしつつ
花を見ながら過ごしたのであった



あと、なんかしらんが、近くの池に凄い数のサギがいて
慄いたのである

つづく
05 台南孔子廟商圏

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03 台湾蘭展2023その2

【読書】「ひとり情シス」虎の巻

2023-05-08 21:10:17 | 読書感想文とか読み物レビウー
「ひとり情シス」虎の巻  著:成瀬雅光

情報システム部員の在り方の一つの可能性について書いた本
著者の実録なので、身近というか、いまにも我が社に押し寄せてきそうな
嫌な話がいっぱいで、なかなか背筋が凍るでもないが、
まぁ、そもそもSEでもPGでもないから、関係ないけどもと思ったりしつつ
現場で、なんかITに近そうなことをやらされている人たちに捧げたい一冊であった
プログラム覚えないとなぁ、本当にもう

情シスの在り方を俯瞰して見ているといえばいいのか、
どうしても、内製なのによそ様扱いになりがちな情シスという職種が
その職制と、組織、仕事内容の違いから孤立してしまい
社内のどことも繋がりがなくなったり、なんだったりと
まあ、もっと情シスもちゃんと社内営業して、現場を知らないとだめだと
至極当たり前の話なんだけども、それが組織的にできなくなっている
また、気づいたら、扱いを低くされがちで、そこで人が離れてしまう
酷いときは、現場から仕事(運用)と一緒に人が送り込まれてきて、人だけいなくなるとか
そういうことがあるという話が、生々しいというか、
いや、そういうことばっかりだわと衝撃を受けてしまうのでありました

そういうことで崩壊して、情報システム部がそもそも存在しなくなって
じゃぁ誰がサーバーの面倒を見るのというか、基幹動くの?という状態で、
悪戦苦闘した著者の話が非常に興味深くてよかった
そして、何よりも、そんな状態でとうとう体調不良で長期離脱してしまった
けども、とりあえずなんともなかったという話が
衝撃でもないんだが、案外そういうもんだよなと、
まざまざ見せつけられるようでよかったのでありました

結局、どうにかなりはするんだが、それによってコストがかさむのも当然だし、
IT投資が必然的に高くなって、しかも、実入りというか、実益が少ないという悪循環になっていく
そうさせないためにも、内製エンジニアが、内製でちゃんと仕事をまわせるようにしないとと
これまた、至極まっとうな、そして、企業内エンジニアのあるべき姿だなというのを
ソロインテグレーターという名前で紹介していたのでありました

書かれていることは大切だし、そうあるべきだなと思わされたのだが、
この人の素質というものが大きく貢献している内容でもあるよなと感じて、
これはこれで、能力があるのに生かされていない人のための本だと感じたのである
自分としては、この本から、情シスに対する社内の風当たりや、そういう風土について
考えるきっかけとなった、意味ある読書ではあったんだが
なかなかどうして、未来が暗い

どうする家康  三方ヶ原合戦

2023-05-07 20:56:38 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「どうする家康」
視聴完了しました
いい感じで盛り上げて、見事に釣りだされてというのが
実にドラマチックに、漫画的にといっても過言ではないくらい
わざとらしく描かれていたのが、すごくよかったと思ったのでありました
オープニングテーマに乗ってというあたりが
本当にもう、やりすぎなところがまた、絶望に繋がって素晴らしかった
ちょっとわかりづらかったようにも思ったけど、
魚鱗の陣で待ち受けていて、各要所の大将が移されていくというのが
漫画のコマワリ的な感じで面白いし、いい演出だったと思うのである

かなり丁寧に、最後のシーンに向けて、そのためだけの物語が
すごく濃密に描かれているのがよくて、
えびすくい夫婦の抱擁とか、いいシーン作るじゃないかと
感心してしまったんだが、
本多の叔父甥の関係性も、面白おかしく描きつつも
すべてが、絶望的な敗戦に向けての積み上げというのが
まぁ露骨で、実によいなと感心しながら見たのである
実際あんな感じだったかというと、歴史的にそんなことないと思うんだけども
講談よろしく、物語としては大変よくて
武田の恐ろしさと、それをみんなが感じながら無理しているという雰囲気、
この劇的さがよくよく描かれていて、わかっているのを見せられた感じながら
その丁寧さに感激した視聴になったと思うのであります
それはそうと、えびすくい夫婦と対比でもないが、於大の夫婦も抱き付き合ってたが、
あれはリリーフランキーがセクハラしただけだよなと
その絶妙な感じが、むしろ生々しい夫婦っぽくてよかったなと思うのである
あの塩まきは本気だったろう

夏目何某が、ここで家康を庇うとか、色々ドラマがあるだろうと期待しつつ
よくよく考えてみると、三方ヶ原でこっぴどく負けるのは知ってるけど
それをしっかり描いたのは見たことないかもと
ようやっと気づいて、来週もやたら楽しみじゃないかと思うのであった
もっとも、このドラマの場合、その事実性よりも
ドラマとして面白いかにふってくるだろうから、架空のドラマが展開されるかもなぁと
ちょっと残念に思わなくもないのだけども、
下ごしらえとしての武田完勝の図は圧巻でよかったと
しみじみかみしめた一回でありました
来週も楽しみだ

【読書】名探偵のいけにえ

2023-05-06 21:09:46 | 読書感想文とか読み物レビウー
名探偵のいけにえ 人民教会殺人事件  作:白井智之

面白いミステリ小説だった
なんとなくそんな事件あったらしいなと知っていたところを下地にして、
新たな事件をでっちあげたでもないけど、うまく調理した感じで
大変楽しく読んだのでありました
ちょっと凝りすぎというか、推理のオンパレードすぎて
若干食傷気味だったんだが、ミステリ好きにはこういうのがいいのかと
オーバードーズじゃねぇかと思うほど、これでもかと推理披露されるのを浴びつつ
その真実に驚いて終えたのでありました
終わってみると、そういう話かというのがまた、ミステリ小説っぽくていいなぁ

最近流行なのかと、ちょっとうがった見方をしてしまったんだけども、
ミステリ好きをうならせるためには、ミステリ解き明かしという様式美をこれでもかと食らわせて、
かつ、それ自体がなぞかけになってないといけないという
もはや、入り組んだ芸能みたいな感じになってるのが困ったところなんだが、
正直、その推理がちゃんとしてるのか、そうでもないのか、
なんか、違和感あるなという、そういう程度で読んでいて思うくらいしかないんだが
あまりの量が襲ってくるとどうしようもないと
考えるのをやめて、物語に身を任せて、まぁ楽しかったからいいやと
そういう感じになったのでありました

事件の本質というか、なんか続きものなのか?と思うような描かれ方だったのが気になったんだけども、
助手と探偵の関係描写が少々物足りないので、なんか気づいたら事件で、
そしてといった感じで、どの事件がこの物語の中核となるものか、
その焦点が絞れないのが、気になったというか、どれが本腰の謎解きなんだと
迷っている間に、あれやこれやが進んでしまったと
そういう読書になってしまったので、もしかすると、ミステリ読みなれている人の方が
より楽しく読めるやつだったのかもしれないと思うところでありました

とはいえ、宗教組織や、人間性についての見解というか、
そういう奇跡がありうるというところの描写の濃密さが面白くて
事件はさておき、実際生活でも、引き際をわきまえないと
そうやって塗り替えてしまうことあるよなー、やられたことあるなーとか
色々思ったりして楽しんだのでありました

まぁ、最終的に何か解決してすっきりとか、そういうのではないのが残念ではあったけども
なんだかんだ、どうなるんだとわくわくしながら読まされてしまった
よい小説でありました

3か月ぶりの台湾北上旅行 03 台湾蘭展2023その2

2023-05-05 21:10:15 |  3か月ぶりの台湾北上旅行(2023)
さて、台湾蘭展の続きである



第2ゾーンは、コンテスト会場のような感じで、
一鉢ずつ、珍しい花や凄い花が飾られている会場になっておりました
いわゆるコンクールというやつなわけだが、
なかなか素敵な洋ランがいっぱいだったのである



先ほどの展示で感激していた断崖菊みたいになってた胡蝶蘭も
ちょこなんと鎮座しておりまして、見ごたえたっぷり
というか、凄いなこれ、本当、どうやって作ってんだ




珍しい花では、二階建てになってるやつやら、3つの花が合体したみたいなやつとか、
胡蝶蘭、カトレア、シンビ、オンシとメジャー洋ランに加えて
怪しげな蘭科かどうかも怪しいのではないかと思うようなのまで
幅広く展示されていて、なんとも飽きがない、いつまでも見ていられてしまうじゃないか





このあたりが、結構怪しげな蘭シリーズで、写真の撮り方間違えてんだが、
葉っぱがでろーんと下がってるやつは、その長さが凄くて
写真ではさして見ごたえがあるはずもない花にクローズアップしてしまってんだが
昆布みたいな葉っぱが面白い蘭とか、あとは小型蘭もわんさかあって、
珍しい色のカトレア等々、まぁ、なにせ楽しかったのである

この他、大賞をとったと思しきブースもあって、
そっちもいっぱい撮ったんだが、もはや何がすごいのかもわからないので
写真は割愛、審査員の人の講評もやってたんだが、言葉がわからないので
とりあえずぼけらったと観て、写真撮ってとあわただしく過ごしたのでありました



さらに別のパビリオンにて、土産物や、商業展示みたいなのもされていたので
興味深く見てきたのであるがドレスとの展示とか、
芸大の文化祭めいた楽しさがあった



持ち帰ることのできない蘭の数々が、これまた、莫迦みたいに安く売られていたのを
うらめしく見て蘭展見学を終えたのでありました
ジュエルオーキッドまで売ってやがんの、しかも100元で
日本で買ったら5倍じゃ効かないだろうなと思うと
悔しくてたまらんのだが、目の保養に大変よろしくものすごく満喫したのでありました

つづく
04 白河林初埤木棉花道

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02 台湾蘭展2023その1

【映画】仕掛人・藤枝梅安 弐

2023-05-04 21:01:22 | ドラマ映画テレビ感想
さて、ようやく見ることができました
前作がかなり面白かったので、すぐにでも見たいと思っていた
映画・仕掛人・藤枝梅安続編
配給側に思惑があったのかわからんが、
近所で朝早くの放映ばっかりで、勤め人が会社終わってから見に行く時間に
まったくやってなくて、年寄りしか見ないだろうなどと
メインターゲットから外された感じがしてならなかったんだが、
なんとか休日早朝やってる映画館で見られたのでありました
それにしても、朝から映画見る人って、結構いるんだなと
驚いたのであるが余談

京都篇ということで、白子屋との因縁も描きつつ、
彦さんの仇と、梅安さんを仇とするものという入り組んだ内容ながら、
わかりやすく消化されていて、見ていて楽しかったのでありました
仕掛け人梅安としては100点満点なんだが、
この物語の設定上、小杉さんが出てこないと、時代劇お約束の大立ち回りが、
ばっさばっさの殺陣が、主人公陣営でできないというのが残念だなと
最終対決を見ていて思ったのでありました
梅安さんとしては、ああいう戦い方しかできないんだから、そりゃそうなんだが
時代劇としては、なんだろう、もうちょっと見たいシーンがあるなと
悪いわけじゃないというか、むしろ、期待の仕方を間違えてしまっているんだが
なんとも考えさせられたのである
そういう層向けに、敵方の殺陣を大盤振る舞いしていたので
まぁそれはそれでよかったんだが、
若い俳優さんの二刀剣術がなかなかかっこよかったので、もうちょっと見たかったというか
主人公サイドとやっぱり、そういう剣術での戦いが見たかったな
相手が悪い

仕掛けへの準備が、もうちょっと丁寧に描かれてもよかったかもと、
仕掛け人梅安という物語の一番の見せどころが、結構映像にしづらいんだなと
二十両の使い道とかが、もうちょっと丁寧でもよかったかと
セリフだけで片付けるには惜しいなと思ったりしたのである
そういう、殺しへの準備の丁寧さが見所だと思うんだが、
それだと、本当に地味な映像になってしまうし、仕方ないんだろうな

と、まぁ、そんなことを思ったんだが、相変わらずうまそうな飯が唐突にぶっこまれるのと、
梅安さんの死への覚悟みたいな話がすごくよかったので、
あの悲壮感と、その芝居、演技というのが色気があってたまらなかったので
なんとか続編で、小杉さんが出てくるところまでやってほしいとか思ってしまったんだが
映画のラスト、まず、エンドロールで「長谷川平蔵」のキャストがあって、
ヤベェ見逃した!とか衝撃を受けていてからのご登場に思わずにやにやしたというか、
ああ、次は梅安さんじゃなくて、鬼平の方をやるんだ
こりゃ剣客も雲切も順番待ってたらやるんだろうかと期待が高まったのでありました

白子屋との話は、結局いい感じで終わってしまっているが、
そのあとの顛末がやっぱり一等面白いと思うので、
なんとかそのあたりやってほしいなぁと願うばかりなんだが
興行がそこまで成功していたのか、わからんけども
難しいのかなぁと思ってしまうのでありました
鬼平やってくれるなら、それはそれでいいんだが
剣客か、梅安さんで小杉さんのどっちか、
ようは、殺陣が見たいと思うのでありました

【読書】キーエンス解剖 最強企業のメカニズム

2023-05-03 20:50:31 | 読書感想文とか読み物レビウー
キーエンス解剖 最強企業のメカニズム  著:西岡杏

なにせ凄い企業で、
ここで数年働いたらものすごく成長して、さっさと別の仕事に移ってしまう
そういう生き方をする精鋭ばっかり集まっているという噂を聞いていたんだが
この取材で、その噂の真相というか、そういう話が色々あわさって、
そうなったのかと理解したというか、
ともかく、読んでみて、本当にすごい企業だと感心した
そういうルポを読んだという次第でありましたとさ

キーエンスという企業の成り立ちと、その企業文化の説明が主なんだが、
その文化に浸透している部分が、まさに企業の魂といっても差し支えないほどで、
そりゃ優秀な人間は、ここを目指すし、そういう人が採用されるわけだなと
感心しきりでありました
競争は存在するけども、すべての基本に顧客のため、そしてそこからキーエンス全体のためと
一本の道が揺るぐことなく存在していて、その旗のもとに全員が
各人の奮闘を行っているということが、簡単にいうとなされていると
ただそれだけなんだが、これだけ優秀な人材がそろっていて、
この思想が徹底できるというのが凄いと
感激するほどでありました
というか、正直、企業に勤める身分としては、これはよいところだけを撫でたというか、
その神髄の本当のところには、このルポでは食い込めていないんじゃないかと
思わされるほど、手際の見事さというか、
キーエンスという企業自体が、出してよい情報とそうでないものを分けてんじゃないかと
思ってしまうくらいでありました
企業の仕事本といって差し支えないんだが、この取材を受けて書かれたこの本が、
キーエンス広報ともいうべきなにかが、仕込んだ結果といってもいいんじゃないかと
下手なミステリより面白いと読みふけってしまったのである

と、まぁ、それはそれとして、考えすぎというか、読み方間違えてる気もするわけだけど、
顧客のためにということを突き詰めるための方法論、そのための営業練習や、
コスト意識の徹底といってもいいような、緻密なスケジュール管理などなど
そりゃ、これだけやってりゃ間違いなく上がるなと納得の内容で、
この一つでもできれば、企業はより高みを目指せるんだろうかと
考えるのでありましたとさ
原価にどれだけ価値を載せられるか、その価値をどう創造するかについて
別段ものすごく新しい技術で対応というわけではなく、
本当のニーズにこたえるという部分で、ほしいものには金を出すという当たり前のことに
気づきを得ているというのが、すげぇと感心というか感動したのでありましたとさ

OB取材とかが結構多くて、なんか伝聞みたいな印象もあるので、
ちょっとうがった読み方をしてしまったんだけども
この企業が凄いというのは、間違いないと思わされて
嘆息見舞ったのでありましたとさ
育てるというメソッドと異なる、でも、そうなっているというのが
文化と呼ぶそれであろうと思うのでありました

3か月ぶりの台湾北上旅行 02 台湾蘭展2023その1

2023-05-02 20:54:39 |  3か月ぶりの台湾北上旅行(2023)

特急でおおよそ1時間、無事新営駅に到着

今回の目的は、この広告展示にもある「台湾蘭展2023」見学でありました
駅前のバスターミナルから増便しているバスに乗って「台湾蘭花生技園区」まで、
あれよあれよと移動できたんだが、ICカード使ったら料金かからなかったように思うんだが、
イベント期間中だったからなのか、よくわからんが、
ともかくラッキーと思いつつ、いざ会場へ


世界三大蘭展に数えられると聞いてはいたものの、大したことないだろうと
高をくくっておりましたが、凄い大入りで驚いた
ちょうど千秋楽というか、最終日でもあったからか、うじゃこら人がいて驚き
受付を済ませていざいざ中へ





とりあえず入ったところにお出迎えスペースとして
モニュメント的な展示がいくつか
さらには盆栽展示もありまして、台湾の盆栽は大きいなと感心して見たんだが
樹種がいかにも台湾といった感じで興味深かったのである
ガジュマルなんだろうけど、立体ながら平面に仕立てるというのを盆栽でしているのが新しい



そして中に入ったんだが、ともかく凄い数の人、
そしてそれ以上に凄い数の蘭
これでもかと洋ランが会場内を埋め尽くしていて度肝を抜かれた、すげぇわ台湾蘭展
今回は恐竜とのコラボ展示だったようで、ロボット恐竜が首を振ったり、しっぽを振ったり
にぎやかで楽しかったのであります




まるで何かの宗教儀式だなと思わせるような、
すさまじい蘭の迫力、もはや開花という名前の暴力といっても相違ない
胡蝶蘭のすさまじく長いのが何本もいたわけだが、こんなのどうやって作ってるんだと
あっけにとられたのでありました、蘭の滝じゃないか
天井からの吊り下げ展示も見事で、このあたりは洋ランというか、蘭ならではだなと感激、
展示最終日だというのに、ほとんど花が傷んでなかったのはさすがと感心したんだが、
ともかく素晴らしかったのである

まだまだ、山のように写真があるわけだが、そんなもん並べてもなぁという感じながら
せめてもう一回と次回に持ち越しつつ、ともかく大変楽しい第一展示場であった

つづく
03 台湾蘭展2023その2

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01 高雄より自強号にて

【読書】どんがら トヨタエンジニアの反骨

2023-05-01 21:01:35 | 読書感想文とか読み物レビウー
どんがら トヨタエンジニアの反骨  作:清武英利

新型86と5代目スープラの開発史
小説風で読みやすいけども、内容としては事実の列挙に近いので
ノンフィクション味のある内容だったと思う
トヨタで再びスポーツカーを作るという夢を抱いたエンジニアの物語なわけだが、
その人が外部からの中途の人であったり、
ずっとAE86に乗り続けている変わり者だったり、
様々な人が縁と運に恵まれて、後押しする上司があり、
トヨタの開発風景も描かれ、その仕事の進め方やスバルとの協業、
ここで、エンジンにあり方やら、なんだかんだと
割と浅めでさらっと流しているけど、かなり面白い内容だった
なんで86なのに、スバルと作ってたんだ、エンジンもトヨタじゃないしと
あれこれ思ってたら、なるほどエンジンを作るということ、
そこで使われた技術についてとかに色々と事情があったことがわかったりして
ただ、トヨタにスポーツカー作る力がないとかいう、わかりやすいディスりが当たらないのかと思ったりできて
大変よかったのである
スープラも、BMWとの共同開発というとんでもない何台というか、難関であったというのが
なるほどなと思いつつも、多分ここではかなりはしょってというか、
よいところを軽く書いてるだけなんだろうなと、
もっとつらくて大変なことがあったろうと思わされる内容でありました

結局好きであるということが、なんだかんだ、一番だなと
当たり前の話になってしまうわけだけども、
スポーツカー、車を楽しむとはなんだということに向かっていく姿がよくて、
途中、マツダのロードスターについて調査というか、聞き取りをした話なんかも興味深くて、
個人的な経験にも当てはまる、速いだけが楽しいではないという
車に乗ることの楽しさをどう伝える車にしたかという考え方、
コンセプトというのにすごく惹かれたのでありました、面白かった

しかし、エンジニアの人たちがレーサーとしての能力も高かったり
もっと、色々掘り下げ方がありそうな人間ばかりだったけども、
開発をどう進めたか、その間の家族がどうであったかと、
あれもこれもと広く扱っているので、ちょっと事実列挙ばかりという印象なのが残念だったけど
おおむね面白かったのでよしと、思ったのでありました
車は読んでも楽しいものだ