CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【ドラマ】半沢直樹2

2020-10-06 21:15:04 | ドラマ映画テレビ感想
大ブームとなったドラマでありました
なんだかんだ、観てしまったというか、
あんまりあれこれ考えたり、論評したりに意味がない
素晴らしいドラマだったと思うのでありました
ただただ、楽しかったという感じで、
もともと原作にある、経済的要素はさっぱり感じないのも
いっそ、潔くてよかったと思うところ

まぁ、話の筋がどうしたとか、原作がどうだとか
さっぱり意味がなくて、
ただただ、演者たちが吹っ切れたように全力をぶつけている
その様を楽しむというか、いっそ笑ってしまうのが
とても楽しい、エンタメの正しいそれだったとか
感じるばかりでありました

やれ時代劇っぽいとか、新しい歌舞伎だとか
様々語られていて、それぞれもっともらしいとも思ったけど
ようは、日本古来から続くエンタメだったと
ただそれだけの話なのではないかと思えば、
もう、楽しむしかなかった

どのシーンが、誰がと
あげるのが結構難しいと思うんだけど、
スタッフ全員がちょっとテンションおかしくなってたんじゃないかと
金融庁検査だったかの時に、銀行側の全員のメイクが迫力つけすぎて
ちょっとしたゾンビみたいになってたのが、
あれは失敗じゃないの?とか思っていたんだが、勢いでもってかれたようで
なんというか勝てない感じであります

なによりも歌舞伎役者のさんさんと輝く面々が
現代劇なのか、歌舞伎なのか、怪しいくらいの演技で闊歩するというのが
ただただ楽しかったのでありまして、
その迫力の中で、主役をはっていた堺さんは本当すげぇなと
畏敬を覚えるほどでありました
個人的には、愛之助さんの演技がもっと落差というか
真面目なときは男口調というか、いつもの感じでやってもらったら
よりはっきりとしたかっこよさがあったように思うが
あまりにも素人ウケすぎるんだろうかなとも
感じたりする

流石に続編作られないだろうと思うんだが、
なんなら、これを下敷きにして、スーパー歌舞伎あたりでやったら
すげぇ楽しいんじゃなかろうかと
ちょっと感じたのでありました
歌舞伎高いから観にいけないけど、あったら見てみたいなぁ
現代戯作というべきなのか、面白いドラマであり
演技を見るエンターテイメントでありました

【読書】あい 永遠に在り

2020-10-05 21:19:29 | 読書感想文とか読み物レビウー
あい 永遠に在り  作:高田郁

しんみりと読んだ時代小説でありました
実在の人物の奥方を主人公にしてフィクションとして描いた
幕末から明治のはじめにかけての女性の一生を描いた内容、
物凄く感動したけども、こんなに辛いことばかりなのかと
なんというか、切ないというのを
ひしひし感じる内容の物語でありました
面白かったけど、読み終わって、すごく寂しい

寒村で育った女性が、その寒村から世に出て、素晴らしい医者になる男の夫になった
その夫との夫婦であり、家族であり、もっと近しい、
とても大切なかけがえのない関係を築いていくといった感じで
こんなお嫁さんと出会える人生があったなら
なんと幸福であろうかしらと、独身男だけに
身にこたえるというか、凄いいいなぁと感激した内容でありました

様々な仁との出会いなんかも、感動的でありまして
人物を育てる、惚れるといったことは
こういうことをして語られるのかというほど、
商家の旦那が、無償の愛にも近しいほどの、様々な援助をしてくれるというのが
ありがたくて仕方ない、また、それに応えるし、
その先に自らの強い信念も形作られと
本当にもう、感動ひとしおの内容でありました

その男の生き様を見つつ、支えていく妻の姿として
主人公のその日その日が綴られていくのもまた
ぐっとくるものがありまして、この二人を様々な災難が襲うし、
特に、たくさんの子宝に恵まれながらも、
その子達を失わなくてはならないといった事態が
これまた、次々出てくるのが凄いしんどい
人間70年も生きていると、こんなにしんどいことが多いのかと
絶望してしまいそうになるくらい
苦難の連続も描かれていて涙するのでありました

それでも、二人支えあい、かけがえのない愛というべきか、
強い絆と大切なものを育んでいくというのが喝采で
最終的には凄い切ない終わり方となってしまうんだが
その人生の道程は幸せであったろうか、
そう願ってやまないという、なんとも、読みながら
登場人物を応援してやまないといった心境になった
ステキな小説でありました
感動しどおしだったわ

麒麟がくる  三淵の奸計

2020-10-04 21:06:47 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「麒麟がくる」
視聴完了しました
義昭担ぎ出しと、朝倉との別れ
この別れの部分が、結構悲しいというか、
色々辛いところだなという感じで面白い回でありました

実際はどうであったか、さっぱりわからないけども
光秀が見限ったという形でもありながら、
山崎をはじめ、朝倉臣下の要望という形になっていて
なかなか見ごたえがありました
誰が嘘をというでもない、それぞれの思惑が
結構なひずみをもちつつも衝突して跳ねたという感じで
朝倉からすると、光秀に対して腹が立って仕方ないとも思える
豹変であったようにも思うが、なかなか、
面白い見立てでありました

子供はあっさり暗殺されてしまうし、
なんとも、踏んだり蹴ったりで可哀想で仕方ない朝倉の殿様でありましたが
いったんここで別れてから、織田配下として
今度は敵として出会うのかと思うと
なんとも寂しい限りでありました
朝倉の内部事情が、もうちょっと詳しくやって欲しかったかなと
今回だけで唐突にわいたようにも見えて
残念でありました、でも、あの感じは美濃の頃を思い出すようで
どこでも国人衆はやっかいなんだなと思ったりするばかりである

しかし、幕府をかつぐというのが一大事業のようでもあるが、
弱小大名が一発逆転を狙うジョーカー的な扱いでもあるような
不思議な感覚を覚えるのでありました
どうしても京都じゃないといけないというのが
不思議といえば、不思議な話だなと思えてならない
武田や上杉が乗っかってこないという事情なんかも考えると
なかなか面白いところだと、戦国の根幹を改めて思うのでありました

そういう意味で、織田は地の利と時の利があったんだろうなと
思い知らされるのでありました
来週から、いよいよ織田家編となるのか
楽しみが続くのでありました

というか、10月なのにこの序盤感というのはどうなんだと
思ってしまうが、いつまで放映してくれるんだろうか

【読書】コレキヨの恋文

2020-10-01 21:11:05 | 読書感想文とか読み物レビウー
コレキヨの恋文  作:三橋貴明

荒唐無稽な話なんだが、ちょっと前の日本の状況が
あまりにも大正昭和の頃とそっくりだから、
その類似点を指摘しつつ、ついでに、高橋是清の財政手腕で
現代日本をうまくやる方法を論じた
といった感じの小説でありますが、なんというか、
そんなわけねぇだろという現代の描写が気になって、
素直に読めなかったのでありました

とはいえ、大正と平成の世の中がどれくらい似ていたかと
この論法は、ある意味面白いけど危険だと感じるところで
似ていると書いているだけで、実際似ているか?という感じも
当然してしまう、というか、ごく当たり前の話でありまして
そういうところが、なんとなし気になってしまうと
なかなか楽しめないのでありました

大正の頃、高橋是清があれこれ示した財政手腕を
現代的に解釈して、デフレ期をどう乗り越えるべきかということなわけだが、
このあたりは、おそらくこの本が出たあとにアベノミクス的なもので
似たような感じになって、まぁ、成功したのか失敗したのか、
検証がまたれるところとなったなと思うのであります
もっとも、この論法でやってしまうと、
実際似たようなことをやったのに、今度はうまくいかなかったので、
違っていた部分を上げつらねって、こんだけ違うという
また、論法によるうやむやがまかり通りそうでやだなあとか
もう、この本の感想とはいえないことを書いてしまう

ともあれ、マクロ経済とGDPの成り立ちについて、
基本の部分を書いているのがステキでありまして
景気は雰囲気と、ざっくりしているのも
嫌いじゃないなぁと感じたりするところ
個人的に凄い好きな逸話で、取り付け騒ぎのときにとりあえず札を刷って並べたので
なんとかしのいだというのが、ここでも取り上げられていたんだが
この信用というものについて、もうちょっと掘り下げてもらって
そこにおける高橋是清の感覚というか
思いみたいなのを書いて欲しかったと思うのでありました

自分も対して知識はないが、
聞きかじった内容で、是清を好きだとかのたまわってしまうので
この本にとやかくいえる身分ではないとも思うのだけども、
100年も経っていると、過去の人も伝説化されていくということなのかなと
ぼんやり感じたりしたのでありました
乃木大将とかもそういう感じだったんだろうか、
次は誰が偉人となっていくんだろうか
いらんことを考えてしまう