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【読書】暴君:新左翼・松崎明に支配されたJR秘史

2019-08-19 21:04:38 | 読書感想文とか読み物レビウー
暴君:新左翼・松崎明に支配されたJR秘史  著:牧 久

世の中知らないことが本当に多いなと
頭を垂れた一冊でありました
凄い濃いというか、これが日本における階級闘争の歴史かと
もはや、伝説というか、おとぎ話のようにしか知らなかった
左翼組織の闘争というものが、詳細に描かれていて
衝撃を受けたのでありました、衝撃なんてもんじゃないな
本当に、これが日本なのかというか、
わずか50年そこそこ前に、こんな危険が横たわっていたのかと
本当、恐ろしくてならんと感じたのであります
しかも、つい最近まで(おっさん基準)続いていたとか
凄いなと感じるのであります

革マル派という、先鋭的な左翼組織が
どういう思想で、どのような闘争をしていたか
その中心人物であった松崎明なる人物の動きと、手腕というのが
ありあり描かれて、それが国鉄の労働組合で
恐ろしい内ゲバを繰り広げていたというのが
もう、血の歴史というべき事象、事案、事件ばかりで
怖くなったのでありました

労働組合の労働闘争というものが
どういう何なのかが、ようやっと知ることができたという感じで
読んだ感想として、今にはあてはめづらいというのも
不思議な感じだと思ったりもする
どこで、この思想は間違っていると
判断されたのだろうと、人心を失っていく組織のあわれなんかも感じて
なんとも興味深い読み物でありました

先鋭化するにつれて、同じような立場と思える
共産主義の人たちと戦いが始まったり
このあたり、中核派とか、そういう歴史を調べると
より面白いのかもしれんと、危険なことにそそられてしまったのだが
組合の覇権を握るための闘争とも思えたり、
労使関係というものはどういうことか
その都合というか、思想のもとに触れられるようでもあって
理解できないこともない、なんていう歯切れの悪い感想を
また抱いてしまったのでありました

テロ組織というのが正しいところであろうけども、
そういったものが、いまだ、JRに潜んでいるのかもしれないと
恐怖を覚えるのと同時に、やがて、派遣労働者が団結をして
この轍を踏むのでないかとも思ったりしながら
日本は相変わらず、階級闘争を続けるべく
階級社会を続けているのだろうかなんて
難しいことを考えたのでありました
凄かった


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