CLASS3103 三十三組

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【読書】東京藝大物語

2018-01-16 21:22:02 | 読書感想文とか読み物レビウー
東京藝大物語  作:茂木健一郎

東京藝大を舞台にした、主に美術方面のほうの藝大生を描いた小説でありました
物語としては非常勤講師が、そこで出会う学生と
一年過ごすというそれだけの話なんだが、
それぞれ、キャラの立ったというか、
いかにも藝大生といえるかどうか、知り合いがいないからわかりませんけども
変わった人たちを相手にしつつ、芸術論をぶつけてみたり
普通に授業をしてみたり、
学生同士の恋愛や、考えや、思いなんかと触れながら
過ごしていく風景を記していました

そんなに物語として大きなうねりというか、
事件だとか、何かがあるわけではなく、
ただただ、藝大というところで過ごす時間、
それについて書かれているかのようで
藝大だと思って読んでしまうと、
なんか、もっと違うものを期待しがちで、
肩透かしとも感じるようではありましたが、
そこにある青春といえばいいのか、
人、学生の生き方みたいなのが生き生きしているといえばいいか
楽しいように思えてならないのでありました

そんなに重要ではないのだけども、
ジャガーという綽名をつけた学生とのやりとりが
ほぼメインになっていまして、彼の一種変態的な生き方と触れながら
そのバイタリティによって、人生を謳歌していくというか
たくましい生き様と触れるというのが、
ちょっと楽しいというか、こういう生き方もすごいなと
思わされるのでありました

まぁ、変わった学生にも青春があって、
そこに学生として過ごす時間があるんだなと
そういうことが追体験できるような、
少し不思議な小説でありました
起伏が少なくて、じっくり読める内容でありました


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