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CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】獄中日記 塀の中に落ちた法務大臣の1160日

2025-03-12 20:55:24 | 読書感想文とか読み物レビウー
獄中日記 塀の中に落ちた法務大臣の1160日  著:河井克行

タイトルの通りだが、獄中生活の話しというより、
まさに本人のための日記のようなもので、
思い出語りとか、その頃思ったこととかがまとめられていて
まぁ、なんとなし読めたという具合である
雑誌連載の形をとって、獄中から原稿を送る日々でもあったようだし
その再録なのか、再編集なのか、そのあたりはわからんが
自身のこと、安倍元総理のこと、政治のことを軸にして
あれこれと考えをまとめていっているものでありました

政治家なので、当然だが、内容が結構政治向きなので
面白いかというとそんなことはないのだが、
塀の中の生活の一端が見られるという部分において、面白く読めたのである
寒いし暑いという、よく聞くそれを身をもって体験しているという姿が
日記から伺えるのは、なかなか興味深いものである

結構反省文のような部分もあって、読んでいて楽しい読書ではないのだが、
本人の思想の変遷というか、政治家としての歩みの部分や、
それまでの来し方にみる反省点を挙げているところとか
やはり獄中にいると、反省というか、内省を行うもののようで
それによって掘り下げられた思想みたいなものが形成されていっているようにも見えて
獄中生活はさておき、じっと、自分について考える時間があるというのは
人間にとっていいことなのかもとか思ってしまった

外務省関係の人というの特有なのかもしれないと思いつつ読んだが、
基本的に横柄な人なんだろうけど、それが悪気というでもなく、
自身の強い肯定感からくるものなのかもなと
冷静に読んでいて感じたのである
本人悪気とかまったくなさそうで、ただ、自分がこうするこうしていくと
それを信じて邁進していると、ああいう感じになるのかもなと
ちょっと思わされたのであった、
でも耳を傾けてくれない人に傾けにいくのはしんどいな

刑に服して更生教育について考えているところは非常に面白くて、
刑務所という施設の在り方への関与というか、思うところへの影響が大きいというのは
流石に政治家といっていいのか、いいことをされたと思うのだけど
ショーシャンクの空みたいな改善要求が通るなんてことは
政治家でない限りできないことだよなと、服役をちゃんと仕事として返しているようにも思えたのである
とはいえ、それもまた、自身がそうなったからわかったということで、
それの是非というではなく、選挙で選んでくれた人のために動くという時も、
自分ごととしていなかったという大きな反省が、今後も生かされるなら
よいのかもなと思ったりして読んだのでありました


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