CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【ドラマ】どこにもない国

2018-04-26 21:10:55 | ドラマ映画テレビ感想
NHK特集ドラマシリーズというのだそうで、
こんな枠あったのかと、ほかのシリーズにちょっと
覚えがないなと感じたりしたのでありますが、
今作はがっつり見入ってしまった
非常に面白いドラマだった、満州からの引き上げという
あの時の悲惨さと、その裏であった躍動というか、
困難とそれに挑む姿が、ぐっと心に響いたのであります

満州からの引き上げ事業というのが、
民間外交という形で成されていたということ、
この引き上げまでの間に、満州がどれほど悲惨だったか、
それが、残留孤児という物語にもまた繋がっていくのかと思うと
なんとも、忘れてはいけない悲惨さだと
感じたりしたのでありました
とても丁寧で、いいドラマだと感じて、
がんばって生きようと、素直に思わされたりしたのであります

全体的には、政治的に活躍したというのは二の次で、
それ以上に、満州がどのような状態だったか、
そこから脱出するというのが、どんなに難しい話だったか
そちらの困難さが見事でありました
最終的に、叶ったわけだけども、
そこにいたるまでに、叶わなかったこと、あるいは、失われたもの、
奪われたものというのが、あまりにも途方もないと
そんな風に感じて、敗戦の意味をかみ締めるようでありました
あんなことになってしまうのだなぁ、
戦後というひとつの時代について、まだまだ知らないというか、
当時の人たちは知っていたけども、
私が知らない側面というのが、山ほどあるのだろうと
なんとも考えさせられた次第でありました

家族を思うということと、そこに立ち向かうための
志、己の正義ともいうべき指針が、なんとも崇高で、
だけどもそれによって、困難が増えていくというのが
人生まさにといったところ、
現状の自分なんか、危機にも瀕していないと思ったりして
明日を生きるエネルギーにかえたい
そんな風に思えたのであります

各役者の熱演が素晴らしく、特にナチュラルに英語で芝居が進むのも衝撃で、
そういう時代なんだなと思わされたりしてしまったのであります
聞き取りやすい英語だと、字幕を見ながらなのでわかったのだけど
中国語や、ロシア語なんかも織り交ざっていき、
多言語に関して、映像は新しい時代にはいってるのかしらなんて
ちょっと偉そうなことも感じたのであります
なんか、そういうのが当たり前になっているような
そういうつくりにも見えたのである

人生を楽しむことにおいて、
こういうことは、デフォルトのスキルになってきてんじゃないか
そうも感じつつ、ともかく、濃厚な歴史を味わえた
よいドラマを見たと思うのでありました


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