CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】百冊で耕す

2023-12-18 21:05:32 | 読書感想文とか読み物レビウー
百冊で耕す  著:近藤康太郎

てっきり百冊の名著の紹介本だと思って読んだのだが、
読書方法といったらよいか、本を読むということについて語った本であった
本を読むという行動において、百冊という目安を置いた
そういうお話というか、解説でありました

そうか、そういう読み方をするのかと
割と楽しく読めたのであるけども、
本をどう楽しむか、時間がない中、なんでもいいからとりあえず読む
15分だけ読むと決めて、それを続ける
そして、自分だけの百冊の棚を作って、それを入れ替えたりしながら、
ともかく読むということに没頭していく
いや、そんな力強いものでもないな、ともかく読むということに
真摯とまでいわない、でも、読むという動作そのものへの
意欲というか、正直さというか、色々なことをかくありたいと
そう思わせる内容で書いているのがよかった

何度も読み返して、もはや覚えるほどにするというのも一つであったり、
まぁ、結局読むというのは、それぞれの孤独な作業であり、
同時に愛すべき自分のための浪費であるというのは、
なるほどと思うところもあったり、
でも、おそらくは、そういう人だからこうであろうし、
また孤独に耐えられるのではないかとか
色々考えてしまったのでありました
いいこと書いてあるし、何も否定しようとも思わないのだが、
本ありきではなく、この人があっての本という風に読んだのであった

様々な本を様々な言語で読むということをしているようで、
その原書を読むという行動について、
ヒントともいえる、やりかたも書かれているんだが
はたしてそれができるだろうかと思ってしまったり
やや慄いてしまうところなんだが、それはさておき
読書をとても楽しんでいる、本を愛しているといってもいい
そんな様子が見られてよかったと思うのである

知識というではなく、読むという体験によって得るもの
それを大切にしているというのが
読書の地平を広くもって、情報過多な現在にくさびではないが、
AIではなく人間が生きるヒントともいえるそれが書かれていて
とてもよかったと読み終えたのであった


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