怖い絵 著:中野京子
読みモノでありました
いくつかの絵画作品について、裏話とか、
それが持つ特異性というのか
観賞の仕方からやってくる、恐怖みたいなのを
懇切丁寧に描いているという
なかなか、面白いアプローチの本でありました
最近ギャラリーフェイクを読んだおかげか
こういうのも、おいしく頂けるというか、
面白く読めてしまうことに
にやにやが止まらない感じでありましたが
なんとも、そこそこ知的好奇心と
蘊蓄欲を満たしてくれた、本でありましたところ
題名では怖いというところに照準をあわせていて、
確かに、この作品のこのあたりが怖いですよと
あれこれと言葉を尽くして書いてあるのですが、
ちょっと、正直、その部分については
強引すぎるというか、それを怖いと思うほうが
なんというか、無理がある、怖い
とか、もう一つ納得できない部分も多々観られたのですが、
それも含めて、美術鑑賞なんだろうと
よくわからない帰結をむかえてしまうと
なかなか面白い論評でありました
オカルト的な要素があるのかとも思ってましたが、
そういうわけではなく、どうも、
西洋絵画ではありふれた、その背景というか
バックにこめられたイメージが、
その絵画そのものよりも恐ろしいということを
色々と説明されておりまして、
なかなか勉強になりました
だけども、実際に絵画として恐ろしいのも
いくつかありまして、
これは、ギャラリーフェイクにも出てきておりましたが、
ゴヤ「我が子を喰らうサトゥルヌス」とか、
ルドン「キュクロプス」、
ベーコン「ベラスケス 教皇インノケンティウス十世像による習作」など、
その絵だけでも怖いものもあって
なかなか面白かったのであります
西洋絵画の、なんというか残虐というか、
どうも冷たい感じが怖いと覚えるわけでして
それを、遺憾なく発揮した作品を教えて貰えた
そういうだけでも、めっけもんだったと思うところ
美術、とりわけ絵画というのに
あまり触れないにしても、これは凄い
これは面白いと、指針を示してもらえるのは
今後の観賞によい影響を与えてくれそうだと
そういう、何かしら、よい意味で
役に立った、そんな本でありました
蘊蓄部分だけでも、随分面白いのが
また魅力的でありました
読みモノでありました
いくつかの絵画作品について、裏話とか、
それが持つ特異性というのか
観賞の仕方からやってくる、恐怖みたいなのを
懇切丁寧に描いているという
なかなか、面白いアプローチの本でありました
最近ギャラリーフェイクを読んだおかげか
こういうのも、おいしく頂けるというか、
面白く読めてしまうことに
にやにやが止まらない感じでありましたが
なんとも、そこそこ知的好奇心と
蘊蓄欲を満たしてくれた、本でありましたところ
題名では怖いというところに照準をあわせていて、
確かに、この作品のこのあたりが怖いですよと
あれこれと言葉を尽くして書いてあるのですが、
ちょっと、正直、その部分については
強引すぎるというか、それを怖いと思うほうが
なんというか、無理がある、怖い
とか、もう一つ納得できない部分も多々観られたのですが、
それも含めて、美術鑑賞なんだろうと
よくわからない帰結をむかえてしまうと
なかなか面白い論評でありました
オカルト的な要素があるのかとも思ってましたが、
そういうわけではなく、どうも、
西洋絵画ではありふれた、その背景というか
バックにこめられたイメージが、
その絵画そのものよりも恐ろしいということを
色々と説明されておりまして、
なかなか勉強になりました
だけども、実際に絵画として恐ろしいのも
いくつかありまして、
これは、ギャラリーフェイクにも出てきておりましたが、
ゴヤ「我が子を喰らうサトゥルヌス」とか、
ルドン「キュクロプス」、
ベーコン「ベラスケス 教皇インノケンティウス十世像による習作」など、
その絵だけでも怖いものもあって
なかなか面白かったのであります
西洋絵画の、なんというか残虐というか、
どうも冷たい感じが怖いと覚えるわけでして
それを、遺憾なく発揮した作品を教えて貰えた
そういうだけでも、めっけもんだったと思うところ
美術、とりわけ絵画というのに
あまり触れないにしても、これは凄い
これは面白いと、指針を示してもらえるのは
今後の観賞によい影響を与えてくれそうだと
そういう、何かしら、よい意味で
役に立った、そんな本でありました
蘊蓄部分だけでも、随分面白いのが
また魅力的でありました
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