CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【映画】柘榴坂の仇討

2014-09-24 22:05:07 | ドラマ映画テレビ感想
見てまいりました
るろ剣もよいけど、やっぱり、昔ながらの殺陣が見たい
そういう鍔競り合う内容のが見たいなんて思って
しれっと観賞でありました
が、まさかの片手剣に思いっきり裏切られたんですが
それはそれ、私の大好きなあだ討ち話だったので
とりあえずよいとするのであります

内容は、どうやら原作つきで、
しかも浅田次郎さんだというので、
これはもう、辛気臭いそれなんだろうなと思って
さほどに気にしないというか、
まぁ、そのあたりはどっちでもよいと、
割り切っていたのであります
壬生義士伝とか大好きだったので好きな作家さんでありますが、
まぁ、全面的に辛気臭いのでさほどに期待せず
そういう感じで、でも、陰惨とか暴力とか
ああいったのではない物として、安心して見られた
そういう感じであります

内容は、明治に復讐を禁ずるそれが布かれたその日に、
桜田門の仇を見つけた男と、見つけられた男
その邂逅を描いたものでありました

茶化す必要はまったくないのですが、
まぁ、なんというか、凄く丁寧に作られていて驚き、
ともかく静かに、そして事件は起きるべくして起き、
流されるべくして流されていき、
何もかも失われるようでもあり、
生きている姿は確かでありと、
人情とかよりも、生き様、だけど
そんな厳しい何を描いたというのではない
朴訥な作品であったように感じたのでありました

描きたいテーマみたいなのは、うっすら見えたのですが
それがいくつもあるように見えて、
肝心の敵討ちというそこがどうであるか、
その命題には答えてくれなかったのでありまして、
私の好きな仇討ち話とは違うものだなと
少々がっかりだったわけですが、
まぁ、それはそれ、最後の仇討ちシーンは見事でありました

石榴坂なる坂を登らせてからのというあたりは、
ちょっと考えさせられてしまったのでありますが、
本当、物語の最後の最後に、仇討邂逅が設けられていまして、
この出会ってからの、上滑りではないけども、
含み、暗闇のある、影をまとった会話
だんだんと、仇討ちの準備みたいなのが整っていく、
準備というのは心のそれであります
そして、最初の立会いとのトレースから…

そんなわけで、殺陣としては、
ちょっと残念なできというか、脇差と戦うというそれで、
何か違う、せっかくだから、もっとよい殺陣が見たかったと
重ね重ね残念に感じたのでありますが、
雰囲気と、仇討ちの決闘が始まるところ、そして終わるまでは
見ごたえがあって、堪能できたのでありました

まぁ、辛気臭いのにはかわりませんが、
真面目で、丁寧な映画でありました


最新の画像もっと見る

コメントを投稿