罪の轍 作:奥田英朗
休みに読む本ではなかったなと反省したくなるほど
なかなか重たい、暗い事件を描いた小説でありました
東京オリンピックの前年、北海道の離島から、
空き巣を生業にする男が東京へやってくる
といった具合のお話なんだが、
この空き巣も可哀想な男だったりするんだが、
そこをやたらクローズアップするわけでもなく、
ただ、一見正直そうな行き方をしている男を様々な悪意なんかが
からめとっていくようでもあり、
どこで、何が間違ったのかとわからなくなるような
陰惨な世界へと移ろっていくのが、嫌な物語だった
ある誘拐事件が起きたときに、失敗、失態を重ねる警察の右往左往っぷりがまた、
物凄いストレスがたまる感じで、やきもきというか、
またこういう時に、今でもありそうな、野次馬というか、
様々な無責任な行動、ある種の悪意といったものが感じられて
まぁ、なんとも読むのが辛い按配でありました
そんな中でなんとか真面目に、まっとうにと新世代の刑事が、
古い慣習に囚われないように活躍したり、この時代特有と思われる
変革みたいなのも見られて面白いのであります
時代感というか、左翼活動家がすこぶる元気だったり、
暴力団や、人種問題とか、その頃のごたごたが
たっぷり煮詰まった感じも面白くて、
読むのは凄い楽しいのに、全体の事件が悲しいので、なんというか
読後感がいいとは決して言いがたい小説でありました
面白かったけども、語りづらい小説でありました
二回読みたいと思わないやつだった
休みに読む本ではなかったなと反省したくなるほど
なかなか重たい、暗い事件を描いた小説でありました
東京オリンピックの前年、北海道の離島から、
空き巣を生業にする男が東京へやってくる
といった具合のお話なんだが、
この空き巣も可哀想な男だったりするんだが、
そこをやたらクローズアップするわけでもなく、
ただ、一見正直そうな行き方をしている男を様々な悪意なんかが
からめとっていくようでもあり、
どこで、何が間違ったのかとわからなくなるような
陰惨な世界へと移ろっていくのが、嫌な物語だった
ある誘拐事件が起きたときに、失敗、失態を重ねる警察の右往左往っぷりがまた、
物凄いストレスがたまる感じで、やきもきというか、
またこういう時に、今でもありそうな、野次馬というか、
様々な無責任な行動、ある種の悪意といったものが感じられて
まぁ、なんとも読むのが辛い按配でありました
そんな中でなんとか真面目に、まっとうにと新世代の刑事が、
古い慣習に囚われないように活躍したり、この時代特有と思われる
変革みたいなのも見られて面白いのであります
時代感というか、左翼活動家がすこぶる元気だったり、
暴力団や、人種問題とか、その頃のごたごたが
たっぷり煮詰まった感じも面白くて、
読むのは凄い楽しいのに、全体の事件が悲しいので、なんというか
読後感がいいとは決して言いがたい小説でありました
面白かったけども、語りづらい小説でありました
二回読みたいと思わないやつだった
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