CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】高校入試

2020-09-21 21:14:54 | 読書感想文とか読み物レビウー
高校入試  作:湊かなえ

地域の一番校での入試を舞台にした
なんともいえない物語でありました
安っぽい正義だとか、薄っぺらい真実だとか、
そういうものが描かれ、嘲笑うようでもあったのだけども
硬直化した狭い世界で、そんな小さなところで人生を過たせるものがある
そんな物語だったように思うのでありました

入試というシステムへの不信感だとか、
そこにまつわる教師たちの態度や、大人たちの本音なんかが、
どうにも、醜いというべきなのか、
登場人物の誰一人として共感できる人がいないような
実に不愉快な感じなんだけども、
まさに、そういう世界あるなという身近さが恐ろしいと
読んでいて感じたところであります

入試の採点というものが、人力で、どれほどのミスが包含されているか、
携わっている教師たちの真剣さが、受験する学生たちの必死さと
まるでかみ合わないような姿、でも、それはそういうものだなと
大人というべきか、学生ではない自分が読むから
教師たちの仕事をこなしている感もよくわかるなと
思ったりするのでありました

高い志というものが、教育の現場には必要と
当たり前のそれが言いたいわけではないんだが、
世の中の大人が思うような馴れ合いというべきか、
利己的なものとは別の、笑っちゃうくらいの崇高さや潔癖さ、清潔さというものが
教育現場には必要で、そういうもので学生と対峙する
覚悟だとか、気構えだとか、様々言い換えられるのだけども
そこにかけるものというのを考えさせられたようにも思うのであった

と、まぁ、あれこれ書いてみたが
正直いまいち理解できていないので
感想が上滑りしてしまうな


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