黒い海 船は突然、深海へ消えた 著:伊澤理江
2008年に起きた、小名浜漁協の船沈没事故の真相に迫るドキュメンタリ
本に書かれていた通り、そもそも、この事件自体をほとんど知らないんだが、
発生当初は間違いなく盛り上がっただろうし、
その盛り上がりにおける、無責任なマスコミの暴走のあたりは
最高に気分が悪くなるそれだったわけだけども、
それが飽いたからなのか、するっと何もなくなって、そのまま十数年ほったらかし
気づいたら、波による転覆事故という形で片付いていて
だいぶ怪しいというお話
こういう陰謀論めいたもので、かつ、海の事故といえば潜水艦という
実にありがちな展開で、なんだかなーとか思ってしまったんだが
実際に、潜水艦かともかく、少なくとも事故調査で結論とされたものではなさそうだと
疑うに十分な内容で非常に興味深かった
結局のところは当然、わからないままだが
まぁ、その謎解きというか、謎に迫る部分の面白さが読みどころの中心ではあるものの
ドキュメンタリとして、そのあと2011年に震災にも遭うという悲劇の部分について、
被害者の苦難が見て取れる部分も読みごたえがあってよかった
結局は、そんな複雑な話ではなくて、
事故調査のずさんさが浮き彫りになっただけではないか
そう勘繰ってしまいたくなるような、テケトーな扱いを受ける被害者とか、
国の対応とか、そういうのがまざまざ記されていて
読んでいるだけで腹が立ってくるわけだけども、
はたして、圧力によるものだったのか、本当にお金(調査予算)と興味がなかったという
身もふたもない話だからなのか、最終的にアメリカへの取材がという話あたりが
いつになるかわからんが、答えが出てほしいと思ったりもするのである
しかし、それはそれとして、世の中あちこちで潜水艦事故って起きてんだなと
そっちの方に驚いてしまったのである
それがこの本の最大のテーマなのかもしれん
2008年に起きた、小名浜漁協の船沈没事故の真相に迫るドキュメンタリ
本に書かれていた通り、そもそも、この事件自体をほとんど知らないんだが、
発生当初は間違いなく盛り上がっただろうし、
その盛り上がりにおける、無責任なマスコミの暴走のあたりは
最高に気分が悪くなるそれだったわけだけども、
それが飽いたからなのか、するっと何もなくなって、そのまま十数年ほったらかし
気づいたら、波による転覆事故という形で片付いていて
だいぶ怪しいというお話
こういう陰謀論めいたもので、かつ、海の事故といえば潜水艦という
実にありがちな展開で、なんだかなーとか思ってしまったんだが
実際に、潜水艦かともかく、少なくとも事故調査で結論とされたものではなさそうだと
疑うに十分な内容で非常に興味深かった
結局のところは当然、わからないままだが
まぁ、その謎解きというか、謎に迫る部分の面白さが読みどころの中心ではあるものの
ドキュメンタリとして、そのあと2011年に震災にも遭うという悲劇の部分について、
被害者の苦難が見て取れる部分も読みごたえがあってよかった
結局は、そんな複雑な話ではなくて、
事故調査のずさんさが浮き彫りになっただけではないか
そう勘繰ってしまいたくなるような、テケトーな扱いを受ける被害者とか、
国の対応とか、そういうのがまざまざ記されていて
読んでいるだけで腹が立ってくるわけだけども、
はたして、圧力によるものだったのか、本当にお金(調査予算)と興味がなかったという
身もふたもない話だからなのか、最終的にアメリカへの取材がという話あたりが
いつになるかわからんが、答えが出てほしいと思ったりもするのである
しかし、それはそれとして、世の中あちこちで潜水艦事故って起きてんだなと
そっちの方に驚いてしまったのである
それがこの本の最大のテーマなのかもしれん