流浪の月 作:凪良ゆう
切ない、箱庭的な物語だ
その人だけの世界というのに閉じこもってしまうような
そんな世間と隔絶していく話は、好きなんだけども
悲しいと思ってしまうのだが、
本作は、開放的で、むしろそれこそが明るい世界への旅立ちとすら思える、
アウトドア引きこもりめいた感じが
読み終えて、とても安心できたんだけど、
よく考えると、そうでもないんじゃないかと
思ったりする内容でありました
デジタルタトゥー的な話、といえなくもないのだけども、
ある事件となってしまった男女が、その後、それにつきまとわれて
人生が酷いことになっていく、
その真実のところは、世間のそんな印象とはまるで違うはずなのに
どうしても、その大きなものに流されて、
それが、増幅していき、絶えることがないという
無残さが描かれていて、胸が詰まるようでありました
それでも、最後に向けて、とても綺麗というか、
一種の解放を得る感じがステキでありまして
主人公が、それはまずいという行為の数々によって
やっぱりなと、酷い状況に追い込まれてからの大逆転というか、
大解放といった感じで、
いい話だったように思えたのはよかった
なんと形容したらいいのかわからないけど、
まったく別で読んだ、海外小説でも似たようなテーマが描かれていて、
今、そういうものに疲れている世界というものを感じたように思うのであります
ちょっとしたことが、大げさになり、フェイクめいたものに
押し潰されてしまうという現実、これが日常化しているというのが
怖いんだけど、
そこから解放された二人という姿が、清清しさに繋がってるのかと思うと
自分もけっこう、今の世の中に疲れているのかと感じたりしたのでありました
恋愛とは別に、パートナーと呼べる人との出会いというのが
また、とても素晴らしいものに見えるから
人間ドラマとして、凄くいいものだと思えたのだと感じる
切ない、箱庭的な物語だ
その人だけの世界というのに閉じこもってしまうような
そんな世間と隔絶していく話は、好きなんだけども
悲しいと思ってしまうのだが、
本作は、開放的で、むしろそれこそが明るい世界への旅立ちとすら思える、
アウトドア引きこもりめいた感じが
読み終えて、とても安心できたんだけど、
よく考えると、そうでもないんじゃないかと
思ったりする内容でありました
デジタルタトゥー的な話、といえなくもないのだけども、
ある事件となってしまった男女が、その後、それにつきまとわれて
人生が酷いことになっていく、
その真実のところは、世間のそんな印象とはまるで違うはずなのに
どうしても、その大きなものに流されて、
それが、増幅していき、絶えることがないという
無残さが描かれていて、胸が詰まるようでありました
それでも、最後に向けて、とても綺麗というか、
一種の解放を得る感じがステキでありまして
主人公が、それはまずいという行為の数々によって
やっぱりなと、酷い状況に追い込まれてからの大逆転というか、
大解放といった感じで、
いい話だったように思えたのはよかった
なんと形容したらいいのかわからないけど、
まったく別で読んだ、海外小説でも似たようなテーマが描かれていて、
今、そういうものに疲れている世界というものを感じたように思うのであります
ちょっとしたことが、大げさになり、フェイクめいたものに
押し潰されてしまうという現実、これが日常化しているというのが
怖いんだけど、
そこから解放された二人という姿が、清清しさに繋がってるのかと思うと
自分もけっこう、今の世の中に疲れているのかと感じたりしたのでありました
恋愛とは別に、パートナーと呼べる人との出会いというのが
また、とても素晴らしいものに見えるから
人間ドラマとして、凄くいいものだと思えたのだと感じる