CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】我が家にミツバチがやってきた

2017-09-23 22:02:26 | 読書感想文とか読み物レビウー
我が家にミツバチがやってきた  著:久志 富士男

タイトルと表紙は凄い柔らかい感じなのに
読んだら、相当がっつりな養蜂の本でありました
しかも、ニホンミツバチに特化した内容で、
その手の人には非常に重要と思われる一冊でありました
えらい勉強になったが、とても疲れてしまった
本格的にやる人用じゃないかとすら思う

ニホンミツバチについての解説と
それをずっと飼ってきた著者の経験と考察が
ぎっしりと詰まっていて、とても面白いものでありました
やや、情緒的にすぎる内容でもあるんだが
おそらくそう思っても仕方ないほどに
経験を積み重ねているんだろうなと推察できる
なんといったらいいか、この人に
この分野でそういわれたら反論できないような
凄みでもないが、確固たるものを見ることができるのでありました

セイヨウミツバチの養蜂とはまったく違う、
野生を飼いならすことの難しさ、
そのあたりが非常に精緻に書かれていて
楽しいことこの上ないのでありました
さらに実地で積み重ねたニホンミツバチとの付き合い方が
そのリポートとともに紹介されていて、
九州の離島で様々に繰り広げたフィールドワークの素晴らしさとか
まぁ読み応えがあるというか
大学時代に読みたかったなと、しみじみ思わされたのであります

トウヨウミツバチと広範の内容でもありながら、
固有種であるニホンミツバチについて、専門的に飼育方法を紐解いて、
巣箱の大きさから、分封の扱いなど、専門的ながら
これを片手になんとかやってみたら、どうにかなるかもなと
そう思わされるほどで、ともかく楽しかったのでありました

ややセイヨウミツバチを軽んじすぎじゃないかと
ちょっと思わなくもなかったのでありますが、
経済への還元や、世界の養蜂情勢も交えながら
ニホンミツバチの優位を語りながらも、
知識と経験に裏付けられた内容が
ともかく気持ちよかったのでありました

完全に趣味の本だなと思いつつも
がっつり、読み込んで楽しんだというお話であります