セイレーンの懺悔 作:中山 七里
女子高生が絞殺された、
この事件を通して、犯罪報道について考えさせられる
ドラマチックな小説でした
報道と誤報について、その重要性と、関わる人たちの生き方が、
大変わかりやすく描かれていて、キャラクタもそれに殉じているというべきか、
ひとつの信念を持って生きていくしか、耐えられないというスタンスが
なんとも哀しいというか、これが仕事というものなのか、
野次馬根性を罵倒されつつも、それによって成しているものがあると
信じていくしかない悲壮みたいなのも見てとれて
人間ドラマとしても面白かった
小説で取り扱われた犯罪そのものも、
なんというか、やり場の無い惨たらしさみたいなのが出ているのだけども、
そこに群がる報道に携わる人たちが、まぁ酷いというか、
あえて酷く描いていつつ、その芯の部分をあぶりだしているというか、
昨今、犯罪事件について、ネタ提供者と群がる視聴者との
理不尽で身勝手な正義感と、やりどころのない憎悪みたいなのが
本当にもう、やだなぁと思わされる一冊だったのであります
物語は、初っ端から、非常によろしくないなと思う展開でずっと進むので、
絶対こうなるなという路線から外れることなく続くのでありますが、
小説とはいえ、他人の失敗を見ていくというのは
心に負担がかかるものだと、改めて思い知ったのであります
ああ、やだなぁ、
しかし、小説として素晴らしいところは、
そこでへこたれずに、死にさえしなければ挽回できると
盲信して進むところでありまして
気概には、共鳴というか、かくありたいとも
思わされるようで楽しめたのでありました
誰が悪いとか、どういうトリックだったとか
そういうのは、ほとんど関係ないというか、
しいていえば、全員悪いし、嘘つきばっかりと
見も蓋もない話でもあったわけで、
個人のそういうった部分も照らすというか、
はっきりとさせていくのが報道なんだろうかと
必要悪なんていう便利な言葉で、語るにはなんとも違うと思わされるところ
読み終えて、なにせ疲れたと思うのでありました
女子高生が絞殺された、
この事件を通して、犯罪報道について考えさせられる
ドラマチックな小説でした
報道と誤報について、その重要性と、関わる人たちの生き方が、
大変わかりやすく描かれていて、キャラクタもそれに殉じているというべきか、
ひとつの信念を持って生きていくしか、耐えられないというスタンスが
なんとも哀しいというか、これが仕事というものなのか、
野次馬根性を罵倒されつつも、それによって成しているものがあると
信じていくしかない悲壮みたいなのも見てとれて
人間ドラマとしても面白かった
小説で取り扱われた犯罪そのものも、
なんというか、やり場の無い惨たらしさみたいなのが出ているのだけども、
そこに群がる報道に携わる人たちが、まぁ酷いというか、
あえて酷く描いていつつ、その芯の部分をあぶりだしているというか、
昨今、犯罪事件について、ネタ提供者と群がる視聴者との
理不尽で身勝手な正義感と、やりどころのない憎悪みたいなのが
本当にもう、やだなぁと思わされる一冊だったのであります
物語は、初っ端から、非常によろしくないなと思う展開でずっと進むので、
絶対こうなるなという路線から外れることなく続くのでありますが、
小説とはいえ、他人の失敗を見ていくというのは
心に負担がかかるものだと、改めて思い知ったのであります
ああ、やだなぁ、
しかし、小説として素晴らしいところは、
そこでへこたれずに、死にさえしなければ挽回できると
盲信して進むところでありまして
気概には、共鳴というか、かくありたいとも
思わされるようで楽しめたのでありました
誰が悪いとか、どういうトリックだったとか
そういうのは、ほとんど関係ないというか、
しいていえば、全員悪いし、嘘つきばっかりと
見も蓋もない話でもあったわけで、
個人のそういうった部分も照らすというか、
はっきりとさせていくのが報道なんだろうかと
必要悪なんていう便利な言葉で、語るにはなんとも違うと思わされるところ
読み終えて、なにせ疲れたと思うのでありました