CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【映画】この世界の片隅に

2016-11-22 15:16:35 | ドラマ映画テレビ感想
いい映画だった…

あんまりあれこれと語るべきものではないなと
見て感動したという、それだけで十分だと思えるんだが
書いておけば、もしかすると宣伝の一助になるかもしれぬと
考えたりするというのも、なんだろうか
すっかりやられているわけでありますけども
大変いい、映画だったと感じたのでありました
ものすごく人に薦めたいというのとも違うんだが、
これはいい映画だったと、素直に声に出しておきたい
そういう気分になったのであります

いくつも語りたいことがあるわけなんでありますが、
だらだら長くなりそうなので、
箇条書きめいて、乱雑に書き連ねていこうと思うのであります

まず、映画としては、戦争ものなのに
明るいといっていいのか、笑うところもたくさんあって、
悲しいところも、辛いところもあるんだけども、
とても気持ちがいい作品だったと思うのであります
おっさんになったんだなぁ…
泣かされる映画かと思って身構えていましたが、
ずずっと感動するけども、涙腺が崩壊するようなそれではなくて
いや、思い出していくと泣けてくる気がしてならんのだが
そこまで、どん泣きさせられるわけでないのもよかった

かつて、こんなに積まされる戦争ものは見たことないなと
物凄く衝撃を受けた、でも、ふわっとやってくる衝撃で
頭を殴られたようなというのではない、
たぶんこれを感動と呼ぶんだろうと思うのであります
見終わるまえ、見ている間に、
ああ戦争ってやだなぁ
なんて、するっと思わされる感じが、あれこれと
道徳だの、なんだのと下手な味付けのない感じで届くようで
まぁ、立派だと感じたのであります
深い海に落ちたような感動でありました
朝ドラで、こういうテンションの戦後戦中を見たいなぁ

ほわっとしたキャラクタみんながよかった
特に主人公のすずさんの存在がとてもとてもよかった

このすずさんの声をあてた「のん」がまたとてつもなくよかった
最初のうちは、ああ、この声懐かしいなんて思わされたけども
すぐに、完全にすずさんだったし、演技が素晴らしく上手かった
絵と完全にシンクロしたというか、はぇー、みたいな
ちょっとした吐息というか、言葉ではない何かみたいなのを
全部捕まえていたと感じたのであります

話はかなり駆け足に感じたけども、
下手に無理やり説明したりしないというのがまたよかった

音と演出がとてもよかった
大砲の音が、どうも本物を撮ってきたんだそうだけど
ぽんぽんと、爆ぜる音で続くのが、
防空壕で爆撃に耐える恐ろしさが、
目をつぶって、口あけろー、耳ふさげー
これを本当に思い知らされたというか、あのシーン凄かったと
今思い返しても、怖いと思われる内容でありました、秀逸すぎた

と、書いていけば、思い出せば、あれこれといたらせるに続いて
どんどんいいところが思い浮かぶようで
なんだろう、凄いこの映画を好きになったんじゃないかと
そう思っている次第なのでありました

言葉が大仰になってしまうのは本懐ではないのだけども
語りすぎてしまう、魅力がありました
人間ドラマだったなぁ