CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】ジョナサン・アイブ 偉大な製品を生み出すアップルの天才デザイナー

2015-05-30 19:29:28 | 読書感想文とか読み物レビウー
ジョナサン・アイブ 偉大な製品を生み出すアップルの天才デザイナー  著:リーアンダー・ケイニー

アップルの、あのiシリーズの、
いわゆるミニマリストのそれを体現した、
デザインそのものの発想といったらいいか、
その根幹、根本のところにいる人物
ジョナサン・アイブの伝記めいた本でした
相変わらず、ガイジンの現在人を紹介した
ちょっとプロパガンダめいた本は、読んでるだけだと
すさまじい偉人だと思わされる
強烈な賞賛にあふれた内容でありました
本当にそうなんだろうかは知らないが、
そうだとすれば、完璧超人すぎるだろう、すげぇなこの人

子供の頃からすでに普通じゃないというか
完璧に、間違うことなく天才だった様子で、
子供とは思えないような緻密な模型を使って
デザインを試行錯誤する、そう、一個作って終わりなわけもなく、
どんどん改善、改良を加えて、そのプロトタイプつくりを
まったく厭わないという生き方というか
仕事の仕方が、ものすごい描写で描かれておりました
実際、本当にそれくらい作る人なんだろうな

アップルの歴史とも行きつ戻りつして、
非常に面白く、興味深い内容だったのであります
いつぞに読んだ、ジョブズの伝記で
この人のことをどう書いていたか
ぜんぜん覚えていないのでありますけども、
この本を読むかぎり、アップルはジョブズよりも、
むしろこっちの人のほうが重要なんじゃないか
そう思うような凄い描写がてんこ盛りでありました
天才というのはおるもので、集まるものなんだな

で、デザインにおけるシンプルさと
便利さというものがデザインの根底であるという
装飾、化粧ではないデザイン、
見た目は機能の結果であるという哲学が
はしばしから現れておりまして
なかなか凄いことだなと改めて思い知るわけでありました
この人の凄いところは、細部にこだわって、
かつ、内部にも相当に気を配る真摯さがあったことでありましょうか
仕事に対して真面目な人なんだな
そういう職人然としていることは
なんというか、大きな魅力だよなと
描写によって支配されるのであります
実際こんな人かどうかはわからんな
なんせ英国人だしなぁ、面白そうではあるけども

と、そんなことを思いつつ
日本人や、日本メーカーもちょろちょろ出てきたりして
意外とアップルとかかわりあったんだなと
驚いたりしたのでありました
特に2012年の工業化において果たした役割は
相当に大きかったんじゃないか、でも、その仕事をしたとは
決して口外できないというのは、それまた
凄いことだなと思ったりなんだったり
ともかく、デザインについて考えることができる一冊でありました