捏造の科学者 STAP細胞事件 著:須田桃子
思いのほか読むのに時間がかかってしまいました
専門的な記述は、出来る限りおさえてある印象だけども、
やはり先端科学の論文を寸評するかのようなそれは
難しいもんだなと思わされた次第であります
もう、今は昔というイメージにもなってしまった
STAP細胞事件をつづった本であります
事件というか、あの出来事、流れが、
この本でかなり整理されて、わかったような気分になれたのであります
結局、何も解決していないというか、
何を解決するべきなのか、途方もないと
そういう感じになってしまったんだなと、
頭がいい人が、いっぱい関わると、
どうしようもないオチに、うまくおさまってしまうんだと
そんなことを思った次第であります
そりゃ、一元的に誰が悪かったとか、何がどうしたと
さっぱりできるほどのことはないわけなんだけども、
悪事を隠すには、より大きな悪事をではないが、
あれもこれもと出てきて、
結局、追求すべき内容が散漫になってしまったのが、
それぞれ、よりどころを作らせたというか
責任転嫁をしやすくしたようにも感じられたのであります
本書では、STAP細胞というその論文がどうなのか、
という論点よりも、この事件、不正や捏造はどうだったか、
誰がそれを許したのかといったほうに重きを置いておりまして
非常に有意義であるように思われたのであります
個人的には、確かにこれが知りたいのである
さりとて、検証する人たちは科学者で、
そしてそういう人たちは、こういう非生産的
(そうではないと思うのだけども)なことに
時間をかけたくないという
まあ、需要と供給がまったくつりあわない状態なのも
あれこれ問題なんだろうと思わされたのでありました
また、組織のあり方とか、責任の所在というのも
凄い考えさせられるところがありまして、
こういうところが、なんというか、
日本的だったのかもしれないなどと
わかったような口を叩きたくなるのであります
しかし、読んでいて最初の頃の話は、
なるほど聞き覚えがあるというか
ニュースで聞きかじったなぁと思うものの
後半になるにつれ、世間が興味を失ったのもあろうか、
知らない話だったなという印象もありまして、
そういう飽きみたいなのも、
一つ、害悪というではないが、何か
あるのでないかとも思わされたのでありました
ともかく、色々考えさせられる一冊でしたが
興味深く、面白かったのであります
思いのほか読むのに時間がかかってしまいました
専門的な記述は、出来る限りおさえてある印象だけども、
やはり先端科学の論文を寸評するかのようなそれは
難しいもんだなと思わされた次第であります
もう、今は昔というイメージにもなってしまった
STAP細胞事件をつづった本であります
事件というか、あの出来事、流れが、
この本でかなり整理されて、わかったような気分になれたのであります
結局、何も解決していないというか、
何を解決するべきなのか、途方もないと
そういう感じになってしまったんだなと、
頭がいい人が、いっぱい関わると、
どうしようもないオチに、うまくおさまってしまうんだと
そんなことを思った次第であります
そりゃ、一元的に誰が悪かったとか、何がどうしたと
さっぱりできるほどのことはないわけなんだけども、
悪事を隠すには、より大きな悪事をではないが、
あれもこれもと出てきて、
結局、追求すべき内容が散漫になってしまったのが、
それぞれ、よりどころを作らせたというか
責任転嫁をしやすくしたようにも感じられたのであります
本書では、STAP細胞というその論文がどうなのか、
という論点よりも、この事件、不正や捏造はどうだったか、
誰がそれを許したのかといったほうに重きを置いておりまして
非常に有意義であるように思われたのであります
個人的には、確かにこれが知りたいのである
さりとて、検証する人たちは科学者で、
そしてそういう人たちは、こういう非生産的
(そうではないと思うのだけども)なことに
時間をかけたくないという
まあ、需要と供給がまったくつりあわない状態なのも
あれこれ問題なんだろうと思わされたのでありました
また、組織のあり方とか、責任の所在というのも
凄い考えさせられるところがありまして、
こういうところが、なんというか、
日本的だったのかもしれないなどと
わかったような口を叩きたくなるのであります
しかし、読んでいて最初の頃の話は、
なるほど聞き覚えがあるというか
ニュースで聞きかじったなぁと思うものの
後半になるにつれ、世間が興味を失ったのもあろうか、
知らない話だったなという印象もありまして、
そういう飽きみたいなのも、
一つ、害悪というではないが、何か
あるのでないかとも思わされたのでありました
ともかく、色々考えさせられる一冊でしたが
興味深く、面白かったのであります