映画が中心のブログです!

中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

映画 「マンハント」

2018年03月13日 | 日記

   

    「レッドクリフ」「男たちの挽歌」などを送り出したジョン・ウー監督が、チャン・ハンユーと
    福山雅治をダブル主演に迎えたサスペンスアクションです。大阪を中心に日本でオール
    ロケを敢行し、1976年に高倉健主演で映画化された西村寿行の小説「君よ憤怒の河を
    渉れ」を再映画化したとされています。
    製薬会社の顧問弁護士をつとめる男ドゥ・チウは、社長秘書殺しの濡れ衣を着せられ、
    罠にはめられたと気付いた彼は逃亡を図ります。独自の捜査でドゥ・チウを追う敏腕刑
    事・矢村は、ドゥ・チウに近づけば近づくほど事件に違和感を抱くようになり、やがてドゥ・
    チウを捕らえた矢村は彼の無実を確信し、警察に引き渡さずともに事件の真相を追うこ
    とを決意しますが・・・。
    共演はハ・ジウォン、國村隼、桜庭ななみ、倉田保昭、斉藤工、竹中直人ら日中韓の実
    力俳優が顔を揃えています。

    最近は最低最悪と言わしめる作品が増えましたが、この作品もそれに当てはまります。
    三ヶ月かけて日本ロケを行っているので、大阪などの光景はなかなか宜しいですが、肝
    心の「君よ憤怒の河を渉れ」を下敷きにしたと言うものの、その痕跡はほとんど残ってい
    ない内容で、物語展開も極めて幼稚です。もともと私はジョン・ウー監督が好みではなか
    ったのですが、この作品で嫌いということに輪をかけました。こんなにひどい作品はもう結
    構です。




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大映宣伝部 (17) 無法松と勝新太郎

2018年03月12日 | 日記

    

         

    原作より優れた映画になったのではないかと言えば、私の頭にすぐ浮かぶのは「無法
    松の一生」と「座頭市」です。ご存知のように、「無法松の一生」は、昭和18年に板東妻
    三郎の主演で、昭和33年には三船郎で、昭和38年には三国連太郎で製作されており、
    昭和40年の勝新太郎・無法松は四本目に当たります。
    勝ちゃんが「無法松の一生」を撮ることが決まって、是非とも北九州市に住んでいる原
    作者の岩下俊作氏とお会いしたいし、小倉で祇園太鼓を体験したいと言うので段取りし
    ました。
    当時はお元気だった原作者の岩下俊作氏を私は以前から存じ上げていたので、引き
    合わせしましたが、岩下さんは私が書いた無法松のイメージは勝ちゃんが一番近いと
    仰言っていました。
    続いて小倉の街に出てちょうどお祭り前の"太鼓の祇園"を体験しましたが勝ちゃんは
    ここでも大ハッスルでした。

    

    
                  ↑ 原作者・岩下俊作さんと




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映画 「花筐」

2018年03月09日 | 日記

    

    大林宣彦監督が1977年のデビュー作「HOUSE ハウス」より以前に書き上げていた幻の
    脚本を映画化し、「この空の花」「野のなななのか」に続く戦争3部作の最終章として撮り
    上げた青春群像劇で、檀一雄の純文学「花筐」を原作に、戦争の足音が迫る時代を懸命
    に生きる若者たちの友情や恋を描き出す内容です。
    1941年、春。佐賀県唐津市の叔母のもとに身を寄せている17歳の俊彦は、アポロ神のよ
    うな鵜飼、虚無僧のような吉良、お調子者の阿蘇ら個性豊かな学友たちと共に「勇気を試
    す冒険」に興じる日々を送っていました。肺病を患う従妹・美那に思いを寄せる俊彦だった
    が、その一方で女友達のあきねや千歳と青春を謳歌しています。そんな彼らの日常は、い
    つしか恐ろしい戦争の渦に飲み込まれていき・・・。
    大林監督作の常連俳優・窪塚俊介が俊彦役で主演を務め、俊彦が憧れを抱く美少年・鵜
    飼役を「無限の住人」の満島真之介、ヒロイン・美那役を「江ノ島プリズム」の矢作穂香、加
    えて常盤貴子、長塚圭史、山崎紘菜、柄本時生、門脇麦、武田鉄矢、入江若葉、根岸季衣、
    池畑慎之介、白石佳代子らが出演しています。

    マスコミや映画批評家が大傑作だと騒いでいて、私のような辛口感想は袋叩きにあうかも
    しれませんが、率直に言って映像は素晴らしいけれど、中身はサッパリです。
    私は映画会社に20年在籍して教え込まれたのが、誰が見ても理解し、楽しめる感動させ
    るのが映画だと教え込まれてきましたので、それからするとこの作品は大林監督の独り善
    がり自己満足作品です。老齢で病気を抱えた大林監督作品の最後に近い作品だと聞きま
    したから、色々と考えて認めたい褒めたいという気持ちがあったのですが、暗い気持ちで映
    画館を出ました。



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鎌倉市川喜多映画記念館企画展・大映映画のスターたち

2018年03月08日 | 日記

        

   
         
    今回開催される大映男優祭・角川シネマ新宿の連動企画の一つとして3/16(金)より
    鎌倉市川喜多映画記念館で、企画展「大映映画のスターたち」が開かれます。内容は
    写真家・早田雄二さんによる美しいポートレイトを中心に数々の貴重な資料を展示さ
    れると共に、厳選した14作品の上映も行なわれます。
    その中で
     ●4/10(火)山本富士子さん(13:30『夜の河』上映後)鑑賞料金 1,500円
     ●6/ 2(土)南美川洋子さん(13:30『千羽鶴』上映後)鑑賞料金 1,000円
    のトークショーがありますので、是非ご参加下さいますようにお願いします。特に「千羽
    鶴」の上映と、引続いて行われる南美川洋子のトークショウは、記念館の映画談話室
    として上映に参加された方51名がそのまま着席出来ますので、どうかお早めにお越し
    ください。
    詳しくは鎌倉市雪ノ下2-2-12 鎌倉市川喜多記念館(TEL:0467-23-2500)にお問い合わ
    せください。

    

        
                ↑ 南美川洋子さんの近影



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映画 「今夜、ロマンス劇場」

2018年03月06日 | 日記

   

    モノクロ映画の中のヒロインと、現実世界の青年が織りなす切ない恋の行方を描いた
    ファンタジックなラブストーリーです。
    映画監督を夢見る青年・健司は映画館ロマンス劇場で見たモノクロ映画のヒロイン美
    雪に心を奪われ、繰り返し映画を見ている内に、彼女が現実の世界に飛び出してきま
    す。モノクロ姿のままの彼女をカラフルな現実世界に案内するうち、健司と美雪は少し
    ずつ惹かれ合っていきますが、美雪には人のぬくもりに触れると消えてしまうという秘
    密があり・・・。
    監督は「のだめカンタービレ」シリーズの武内英樹、「信長協奏曲」の宇山佳佑が脚本
    を担当。綾瀬はるかと坂口健太郎が共演し、本田翼、北村一輝、中尾明慶、石橋杏奈、
    西岡徳馬、柄本明らか脇を固めています。

    製作親会社のフジテレビがドラマ作りで低迷しているのをそのまま持ち込んでいるよう
    な作品で、どう見ても学芸会的映画です。せっかく綾瀬はるかを使うなら、もう少し気が
    利いた恋愛映画を作ったらと考えるのは私だけではないと思います。
    指摘したい場面は多くありますが、こちらが真剣になるほどもない作品なのでやめます。




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