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中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

映画 「空海 -KU-KAI-美しき王妃の謎」

2018年03月20日 | 日記

    

    弘法大師としても知られる真言宗の開祖で、遣唐使として中国に渡った若き日の空海
    を主人公の一人として描いたもので、日中合作の歴史ミステリー作品です。
    原作は夢枕獏の小説「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」で、監督は「さらば、わが愛 覇
    王別姫」「始皇帝暗殺」のチェン・カイコー、空海を海外作品初挑戦となる染谷将太が演
    じます。
    8世紀、遣唐使として日本から唐へやってきた若き僧侶の空海が、詩人・白楽天とともに
    首都・長安を揺るがす巨大な謎に迫っていく内容で、白楽天を中国の人気俳優ホアン・
    シュアン、物語の鍵を握る楊貴妃を台湾出身のチャン・ロンロンが演じるほか、日本から
    阿部寛、松坂慶子、火野正平らが参加しています。

    予告編がよく出来ていたし、監督の実績も考えてとても期待していた作品です。しかも私
    の孫娘が宣伝を担当し、クレジットタイトルに名前を連ねている作品なので、あまり辛辣
    なことは言いたくないのですが、呆然となる失敗作で期待は大きく外れました。
    東京ドーム約8個分の巨大オープンセットで長安の街を作り、千人のエキストラを集めた
    など、重厚な映像作りにこだわっているのは評価しますが、物語は料理次第でもっと面白
    くなったし、絢爛豪華な娯楽大作になっていたと思うのです。しかし脚本からして良く無い
    し、演出の味付けも悪く、結果が図体だけが大きいウドの大木です。それぞれの人物が上
    手く描かれていないし、空海とて狂言回しに終わっていて主役は化け猫。(中国での題名
    は「妖猫伝」)全く参りました。




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