映画が中心のブログです!

中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

映画 「シェイブ・オブ・ウォーター」

2018年03月22日 | 日記

   

    「パンズ・ラビリンス」のギレルモ・デル・トロが監督・脚本・製作を手がけ、2017年ベネチ
    ア国際映画祭の金獅子賞、今年のアカデミー賞では作品賞ほか4部門を受賞したファン
    タジーラブストーリーです。
    舞台は1962年、冷戦下のアメリカ。政府の極秘研究所で清掃員として働く女性イライザ
    は、研究所内に密かに運び込まれた不思議な生き物を目撃します。イライザはアマゾン
    で神のように崇拝されていたという“彼”に魅了され、こっそり会いに行くように。幼少期
    の傷で声が出せないイライザでしたが、“彼”とのコミュニケーションに言葉は不要で、手
    話や音楽、ダンスでコミュニケーションをとり、2人は少しずつ心を通わせて行きます。
    そんな矢先、イライザは“彼”が実験の犠牲になることを知り、救出しようとしますが・・・。

    「ブルージャスミン」「パディトン」のサリー・ホーキンスがイライザ役で主演を務め、イライ
    ザを支える友人役に「ドリーム」のオクタビア・スペンサーと「扉をたたく人」のリチャード・
    ジェンキンス、イライザと“彼”を追い詰める役に「マン・オブ・スティール」のマイケル・シャ
    ノン。監督は「パンズ・ラビリンス」などのギレルモ・デル・トロ監督です。

    異色の題材だし、アカデミー賞にノミネートされていることもあり期待して見ました。話が
    どんどんと盛り上がって行きますし、展開が演出手法の切れ味もよく、最後まで息を抜く
    ことが出来ないくらい興味が連続して見終わりました。アカデミー賞の主演女優賞は「ス
    リー・ビルボード」のフランシス・マクドーマンドに取られましたが、これについては順当と
    思うもののサリー・ホーキンスは大熱演です。欲を言えば半魚人の造形がいま一つであ
    ることですが、よくぞアカデミー賞作品賞を獲得したものだと感心しています。
    私はこの作品が大好きですが、アカデミー作品賞は、てっきり「スリー・ビルボード」だと思
    っていました。



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映画 「空海 -KU-KAI-美しき王妃の謎」

2018年03月20日 | 日記

    

    弘法大師としても知られる真言宗の開祖で、遣唐使として中国に渡った若き日の空海
    を主人公の一人として描いたもので、日中合作の歴史ミステリー作品です。
    原作は夢枕獏の小説「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」で、監督は「さらば、わが愛 覇
    王別姫」「始皇帝暗殺」のチェン・カイコー、空海を海外作品初挑戦となる染谷将太が演
    じます。
    8世紀、遣唐使として日本から唐へやってきた若き僧侶の空海が、詩人・白楽天とともに
    首都・長安を揺るがす巨大な謎に迫っていく内容で、白楽天を中国の人気俳優ホアン・
    シュアン、物語の鍵を握る楊貴妃を台湾出身のチャン・ロンロンが演じるほか、日本から
    阿部寛、松坂慶子、火野正平らが参加しています。

    予告編がよく出来ていたし、監督の実績も考えてとても期待していた作品です。しかも私
    の孫娘が宣伝を担当し、クレジットタイトルに名前を連ねている作品なので、あまり辛辣
    なことは言いたくないのですが、呆然となる失敗作で期待は大きく外れました。
    東京ドーム約8個分の巨大オープンセットで長安の街を作り、千人のエキストラを集めた
    など、重厚な映像作りにこだわっているのは評価しますが、物語は料理次第でもっと面白
    くなったし、絢爛豪華な娯楽大作になっていたと思うのです。しかし脚本からして良く無い
    し、演出の味付けも悪く、結果が図体だけが大きいウドの大木です。それぞれの人物が上
    手く描かれていないし、空海とて狂言回しに終わっていて主役は化け猫。(中国での題名
    は「妖猫伝」)全く参りました。




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大映宣伝部 (18) もと大映撮影監督・上原 明さんを偲んで。

2018年03月19日 | 日記

    

   
           ↑ 左から私、上原夫人、上原氏(博多は中洲にて)

    もと大映の撮影監督・上原明氏が亡くなったのは2月28日ですが、ご家族と連絡が
    取れず気にしていたら5日目にご長女から詳しいお知らせを受けました。4カ月ほど
    脳梗塞で入院していて誤嚥性肺炎で亡くなったのだそうです。奥様は私とのつながり
    をご存知なので、なぜ奥様が私に知らせていただけなかったかと申し上げると、去年
    末に奥様も亡くなられたのだそうで驚きました。私の本ややり取りした手紙や写真は
    まとめて置いてあったそうで、お子さんたちが遺品の整理をしていて私との深い交流
    を知り、ご連絡を下さったのだそうです。改めて涙・涙・涙です。

    今回は追悼になると思い、彼が私に渡していた年度別全作品リストの中から、撮影技
    師、撮影監督作品をお届けしたいと思います。
    撮影助手作品は55本、撮影技師に昇格して「複雑な彼」「ごんたくれ」「大怪獣空中戦
    ガメラ対ギャオス」「早射ち犬」、撮影監督作品は「監獄への招待」「脱獄者」「夜の縄張
    り」「闇を裂く一発」「あヽ海軍」「続・与太郎戦記」「大学番外地」「続・いそぎんちゃく」「与
    太郎戦記・女は幾万ありとても」「喜劇・おひかえなすって」「夜のいそぎんちゃく」「でん
    きくらげ・可愛い悪魔」「おさな妻」「すっぽん女番長」「樹氷悲歌」「ガメラ対深海怪獣ジ
    グラ」「陸軍落語兵」「燃えつきた地図」以上ですが、彼が作成したリストには書き忘れた
    作品があるので私が捕捉します。昭和44年4月19日封切「ある見習い看護婦の記録・
    赤い制服」監督・臼坂礼次郎、キャスト・南美川洋子、渥美マリ、八代順子、津山由起子、
    水木洋子、です。

         

         

         

         

   

   




 
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楽しかった旅の一コマ (156) マニラにて

2018年03月16日 | 日記

   

   

    フィリッピンのマニラには友人がいることもあり10回くらい遊びに行っています。治安
    が良くないと家族が心配しますが、いずれも安全で楽しい旅だからこそ行った回数が
    多いのです。
    暑いけれど湿度が低いから日陰に入ると涼しく快適、食べ物も美味しいです。友人た
    ちとマニラ湾、マラカニアン宮殿などなど色々な場所を回りました。友人一家には可愛
    いレディもいて案内役を買ってくれたのも楽しさ倍増でした。

   

   

   

   


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映画 「グレイテスト・ショーマン」

2018年03月15日 | 日記

   

    「地上でもっとも偉大なショーマン」と呼ばれた19世紀アメリカの実在の興行師P・T・
    バーナムの半生を描いたミュージカル作品です。劇中で歌われるミュージカルナン
    バーを、「ラ・ラ・ランド」も手がけたベンジ・パセック&ジャスティン・ポールが担当して
    います。
    貧しい家に生まれ育ち、幼なじみの名家の令嬢チャリティと結婚したフィニアス。妻子
    を幸せにするため努力と挑戦を重ねるフィニアスはやがて、さまざまな個性をもちな
    がらも日陰に生きてきた人々を集めた誰も見たことがないショーを作り上げ、大きな
    成功をつかむ。しかし、そんな彼の進む先には大きな波乱が待ち受けていました・・・。
    主人公P・T・バーナムことフィニアス・テイラー・バーナムを「レ・ミゼラブル」でも華麗な
    歌声を披露したヒュー・ジャックマンが演じ、バーナムのビジネスパートナーとなるフィリ
    ップ・カーライル役を「ハイスクール・ミュージカル」「ヘアスプレー」のザック・エフロン、バ
    ーナムの妻チャリティを「マンチェスター・バイ・ザ・シー」のミシェル・ウィリアムズが演じ
    ています。

    「ラ・ラ・ランド」のスタッフが作った作品ですが、前作にどんな進歩を見せるのか、楽しみ
    にして見ましたが、私は前作の方が良かったと思っています。
    実在の人物お話ではありますが、お話がいま一つ面白くないことと、ミュージカルの部分
    も融和が欠けていると感じました。ヒュー・ジャックマンは熱演ですが、主人公への共感が
    薄いことと、奥さん役ともども若さに欠けているのが気になりました。ラストの象やライオン
    まで出てくるショウの場面だけは素敵です。次回を期待しましょう。




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