映画が中心のブログです!

中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

映画 「戦火の馬」

2012年03月12日 | 日記

       

      昨日の3月11日、どのテレビも大震災の特集。私は私なりに追悼の日を過ご
      させていただきました。
      昨年のあの時間は丁度「奇跡」の試写を見ていたのですが、あれから1年、時
      の経つのは早いものですね。

      先週は2本の話題作が登場、「ヒューゴの不思議な発明」「戦火の馬」のどちら
      を先に見ようかと迷ったのですが「ヒューゴ・・・」を先にしました。
      そして結果は期待し過ぎたなーと自戒した次第。遅れて「戦火の馬」を見ました
      が、こちらは期待以上の出来ばえでした。

      「戦火の馬」は、1982年に出版されたイギリス人作家マイケル・モーパーゴの
      児童小説を元にまず舞台化され、ローレンス・オリビエ賞やトニー賞を受賞しま
      した。
      その舞台を観て感動したスティーヴン・スピルバーグが映画化を決心、映画な
      らでわはの手法で映像化したものです。

      第一次世界大戦下の激動のヨーロッパを背景に、英国の貧しい小作農の一家
      に買われた仔馬と、その仔馬を一生懸命育てたアルバート少年が、その後、戦
      争のために引き裂かれてそれぞれ世界大戦の激戦地に行かざるを得ないことに
      なります。
      そして誠に数奇な、そしてかけがえのない絆のストーリーが展開するのです。

      「ヒューゴ・・・」の撮影も良かったけど、こちらも奥行きのある映像が素晴らしいし
      馬がからみあう戦場のシーンは出色ものです。
      スピルバーグの演出はというとケレンミのない正攻法でこれも堪能です。
      主人公の少年を演じたジェレミー・アーヴァインは、舞台経験はあるそうですが
      好演です。
      さらに上手く使える犬のように馬は扱いにくかったと思われますが、これも上手
      い手綱さばきで文句ありません。
      もう一匹特別賞をやりたいのがアヒルですが、これは見てのお楽しみにしてお
      きましょう。

      そして私は、この作品は馬が主人公というより狂言回しであって、スピルバーグ
      は友情とか希望をテーマに人間を描きたかったと解釈しています。
      とにかく素敵な作品です。公開時よりも口コミで段々と動員増になる映画だと思
      いますので、是非ご覧ください。

  

コメント (6)
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