映画が中心のブログです!

中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

映画 「幸せのありか」

2015年01月23日 | 日記

   

     実在の脳性麻痺の障害を持つ男性の、幼少期から青年期までの喜びと悲しみ
     を瑞々しく描き、2013年モントリオール世界映画祭でグランプリを受賞するなど、
     世界各国の映画祭で高く評価されたポーランド映画です。

     物語の舞台は民主化運動に揺れ動く80年代のポーランド。幼いころに医師か
     ら脳性麻痺で、植物状態と診断されたマテウシュですが、実際には明晰な知
     性と感情を持っていて、それを相手に伝える術がなかっただけだったのです。

     愛情にあふれた両親のもとで幸せな子ども時代を過ごしますが、誰よりも愛し
     てくれていた父親が突然亡くなります。それを境に、徐々に家族から疎まれ始
     めるマテウシュ。やがて姉の結婚を機に、施設に預けられることになってしまい
     ます。
     年老いた母や看護師に不満をぶつけることしか出来ないマテウシュは、ある日、
     美しい看護師マグダと出会い、心を通わせるようになりますが・・・。

     青年期のマテウシュを演じたのは、障害を持った俳優だろうと思ったら「イーダ」
     のダビド・オグロドニクでした。少年期とともに俳優の演技と知って驚いたぐらい
     素晴らしい演技です。
     「O.5ミリ」でも書きましたが、この類の作品は、わざとらしさに加えて暗い描写に
     なるものが多いのですが、押しつけがましいお説教もなく、逆にユーモアセンス
     で描き切っているのが、この作品も「0.5ミリ」もこの作品も特徴と言えましょう。

     監督はこれが長編2作目のマチェイ・ピェプシツァですが、正攻法演出で押して
     いて好感を持ちますし、加えて水彩画風の映像にも拍手です。
     エンドロールに本人と俳優とのツーショットがありますが、この映像を出した方
     が良かったか、悪かったか、そこだけ賛否が分かれそうです。とにかくお薦め
     の一本です。

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