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↑ 福岡市中洲の那珂川河畔にあった大映九州支社前で。
お母さんが戦前に東宝の女優さんだったことから、自分も女優になりたいと、
年齢をサバ読んで大映のニューフェースに応募してきた十六歳の高校生こ
そ江波杏子その人です。
一寸日本人離れしている美貌とニヒルな風貌で、どんな役にも似合うという
女優さんではなかったけれど、特に悪女が似合う子として活躍していました。
当時は各社とも色々バライティに富んだ作品を製作していましたが、ヤクザ
映画やお色気作品が巾をきかせ、東映の藤純子の大活躍に大映も腕をこま
ねいててるばかりでは駄目だと、「女賭博師」を製作することになりました。
当初は格上の女優さんを当てる予定がスムースに運ばず、彼女が抜擢され、
製作されるにつれてどんどん人気が上昇し「女賭博師」から「新女賭博師・
壷ぐれ肌」まで、17本が製作されるという人気シリーズとなりました。
彼女もキャンペーンなどで、福岡にはよく来ていますが、その前後から大映
はジリ貧状態に陥り、俳優たちをテレビや舞台に出したり、果てはキャバレ
ーのショウとして売り込んだ時期に入っていたのです。
つい最近、10億円の脱税で新聞・テレビなどで話題になった丸源の川本源
司郎社長が、その頃北九州小倉で大型キャバレー・ヤマトを経営していて、
そこに女賭博師ショウとして江波杏子を出したことがありました。
私も心配で付き添っていたのですが、彼女、舞台に出てすぐ足を滑らせて
スッテンコロリ。でも彼女は顔色ひとつ変えず直ぐ起き上がり、堂々とその
後のお芝居を続けましたが、その時私は"この子って、なんて度胸のいい
子なんだろう"と思いました。
撮影の現場ならまだしも、馴れないキャバレー出演で咄嗟の反応と対応は
根性は、今でも息の長い個性的な女優さんとして活躍しているのも当然・・・
の気がします。彼女の活躍の場はまだまだありそうですから、これからも頑
張って欲しいとエールを送る次第です。
場違いの余談ですが、その時に名刺交換した丸港・川本社長は、家業を継
ぐまでは税務署に勤めていたと聞きました。それならば税金対策に長けてい
たのは当り前だと、今ごろ思い出しています。
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↑↑ 福岡でマスコミの皆さんと会見した時の江波杏子と私。
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↑「女賭博師」の主題歌を歌った八泉鮎子と。
素敵ですね!
那珂川の護岸工事前は、こんな感じで、水辺に降りられたんですね。
昨日TVでやっていた、映画『相棒2』に出ていらっしゃいましたね。
かっこいい中華街のおばさまでした。
壺を振る、今の江波さんを観てみたいですね。
この写真は「女賭博師」がシリーズとして定着した頃ですから、
彼女は24~25才だと思います。
那珂川界隈も変わりましたし、当時の大映九州支社は1~2階がロイヤル
本店、3~5階が大映支社でした。
このロイヤル本店の2階で、新婚旅行で来ていたマリリン・モンローに
会いました。
はじめから全然違うのですね(@@)
遅咲きの人はまたそれはそれでカッコいいですけど(^o^)
それだけ既に江波さんの印象が強烈になっているせいでもありますが。
ちなみにシリーズ1作目「女の賭場」が66年で東映の「緋牡丹博徒」は68年だから、大映のほうが先ですよね?
江波杏子に限らず、親が俳優という人は多いですよね。
上手く言い現せませんが、やはり血だと思います。
とにかくこの人は個性の強い女優さんです・・・。
結果オーライの女賭博師役でしたね。
東映はその前から任侠ものでヒットを飛ばしており、その中でデビューした
藤純子は新鮮そのものでした。
大映も負けじと趣向を考えたのが女賭博師であり、それが思ったよりの
ヒットで、東映もそれを上回る作品をと企画し、そして出てきたのが
「緋牡丹博徒シリーズ」だったと記憶していますが・・・。
おいそれとは近づけない感じも、憧れます。
こんな目で睨まれたら、男性はイチコロなんではないでしょうか。
何時も来ていただいて有難うございます。
どんな俳優も人間ですから、近付けない筈はありませんよ。
彼女、見た目で損なのでしょうか。(笑)
お母様の写真も見たことありますが、娘さんに負けないぐらいの美人ですよね
いつもお立ち寄りいただき有難うございます。
江波のお母さんもそうでしたが、親子揃って日本人離れした顔立ちです。