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中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

大映宣伝部・番外編の番外 (33) 平泉 成さん

2014年09月29日 | 日記

 
  ↑ この写真は、今まで何回もアップしていますが、当時の模様がよく判るものなので
    敢えて出させていただきます。全国の地方有力新聞の映画担当記者を東京撮影
    所に招待した時のものです。
    最後列左から、中島(九州支社宣伝課長)、山口(東京撮影所宣伝課長)、村山(関
    西支社宣伝係長)、高橋(中部支社宣伝課長)、二人おいて、舟橋(東京撮影所長)、
    新津(北海道支社宣伝課長)、瓦井(本社宣伝係長)、濱本(本社宣伝部長)、前列の
    峰岸徹の肩にてをかけているのが林(本社宣伝課長)。赤い矢印が平泉征。渥美マ
    リの顔も見えます。

   

     このブログで大映の倒産のことを書くのは避けられませんが、それまでは恵
     まれていなかった俳優さんで、それがきっかけとなり大成の道を歩き始めた
     人が結構います。平泉成(大映当時は征)さんはその一人です。

     彼は愛知県岡崎の出身で、地元の高校を卒業して名古屋市内のホテルに勤
     務していた時に、雷蔵さんとたまたま知り合ったことが大きな転機になったの
     です。
     雷蔵さんの口添えもあって、昭和41年(1966)に大映京都撮影所の第4期ニュ
     ーフェイスにパスします。若手として活躍を期待されたものの回ってくる役は
     脇役ばかり。そこで会社は彼の転機になるのならと、昭和43年(1968)に東京
     撮影所に転籍し「闇を裂く一発」などに出演しますが、東京でもこれはという
     役は貰えず大映倒産を迎えるのです。

     この後はフリーとなり各社の映画に出ていたのですが、長い間辛抱強くやっ
     ていた彼に光明が見えてきます。それはテレビドラマへの道でした。
     大映時代は決して上手い俳優とは思えませんでしたが、本人の頑張りで経
     験を積んでいく彼には独特の味が出てきて、善悪を問わない深い演技で、今
     やテレビ界のみならず映画界でもなくてはならない存在です。
     1944年生れですから現在70歳、まだまだこれからも元気で活躍してもらいた
     いものです。

     


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14 コメント

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あらっ (bunn)
2014-09-29 20:58:34
けんさん

お久し振りです。母の介護で田舎生活ですのでPCが見れなくて
この方、先の藤井さんの送る会でご挨拶なすっていましたよ。
雷蔵さんのファンの集いの語り部にしたら皆さん喜ばれるかも?
返信する
おはようございます (パヴェル)
2014-09-30 06:47:08
はじめまして。以前から、拝見していましたが、はじめて投稿します。
平泉さんは、大映時代に姿美千子(このブログに辿り着いたのも姿さんの写真がきっかけです)さんと一緒に歌手としてもレコーディングされていたようですね。
気になったのは、昭和41年当時で第4期ニューフェースということは、大映では毎年採らなかったということでしょうか?
返信する
Unknown (笹井敬一)
2014-09-30 13:33:58
役者さんは、その人だけの個性が、
本当に大切だと思います。

若い頃の二枚目の平泉成さんより、
今の方がいい顔をしていると思いますよ。
いつまでも、元気で頑張って欲しい人です。
返信する
お疲れ様です。 (中島けん)
2014-09-30 21:20:12
bunnさん
お母様の介護、大変ですね。でもお母様はとてもお喜びだと思いますよ。

先の偲ぶ会に、平泉も来ていたのですね。きっといいご挨拶をしたことでしょう。
あと大映関係でご挨拶したのは誰ですか?
返信する
こんばんわ。 (中島けん)
2014-09-30 21:35:15
パヴェルさん
お立ち寄りくださり有難うございます。
大映のニューフェイスは昭和20年(1945)の第1期から、大映が倒産する1年前の
第20期まで続きました。京都撮影所では随分遅れてスタートしましたので、
平泉は京都の4期となったのです。

東京の1期には折原啓子、2期に船越英二、3期に根上淳、4期 北原義郎、5期に
若尾文子・南田洋子・高松英郎、10期に田宮二郎・叶順子、11期藤巻潤、12期に
本郷功次郎などとなり、20期まで続くのです。
返信する
Unknown (中島けん)
2014-09-30 21:37:58
笹井敬一さん
平泉については、私も笹井さんのご意見と一緒です。
苦難を乗り越えるといい役者さんになり、いい味が出てくるものですね。
返信する
高橋恵子さん (bunn)
2014-10-01 07:56:38
けんさん
メールにも書きましたが高橋恵子さんです。
彼女とてもお孫さんがいるようには見えないかわいらしいお召し物で、途中で帰ることもなくて
律義な人なんだなぁぁと感心しました。
大映の1年数ヶ月があったから今の自分があると。心温まるご挨拶でしたよ。
私は彼女のファンでしたので、彼女の人柄の良さに感動でした。
返信する
中島さまへ (旅の途中)
2014-10-01 11:19:40

こんにちは。

平泉さんが大映出身だとは知りませんでした。

テレビによく出演されていますし、

脇役としてもテレビでは十分存在感ありますよね。

最近は忙しくてなかなかドラマを観る間がありません。

でも、今は少しずつですが田宮さんの「白い影」シリーズを見ています(笑)

CSで放映された大映映画を沢山録画しましたが、制覇するのに少し時間がかかりそうです(^-^;
返信する
そうだったんですか (パヴェル)
2014-10-01 13:06:14
けんさん

お返事、ありがとうございます。
お書きになっている『闇を裂く一発』は、幻の東京球場がある意味主役のような快作でしたね、『鉄砲犬』と並んで
DVD化のラインナップに入るかと期待していたのですが、今後を待ちたいと思います(村野監督では未見ですが『ごんだくれ』という映画もいい作品らしいので機会があれば鑑賞したいです)。
返信する
おはようございます。 (中島けん)
2014-10-02 08:53:26
bunnさん
彼女は大映に入ってきた頃から、大映のラストまで何回も会っています。
最初はあまり冴えない少女で、段々開花して行く過程をじっくり見せて
もらいました。
本当に成長した一人ですね・・・。
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