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中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

映画 「ボブ・マリー/ルーツ・オブ・レジェンド」 と 「コッホ先生と僕らの革命」

2012年10月25日 | 日記

   

     今回取り上げた2作品は、公開が非常に地味で、あまり話題にもなっていま
     せんが、中々どうしてとてもいい作品なのでご紹介したいと思います。

     「ボブ・マリー/ルーツ・オブ・レジェンド」は、ジャマイカが生んだ"レゲエの神様
     "ボブ・マリーレの実像を追った作品で、ボブ・マーリー財団公認のオフィシャル
     ドキュメンタリーです。

     母国のジャマイカはもちろん、アメリカ・イギリス・ガーナ・日本などマーリーが生
     前に公演した各国の関係者や遺族、バンドメンバーへのインタビューや、未発
     表音源、未公開映像などを加えて迫って行きます。
     加えてマーリーの素顔やルーツを明らかにしてとても興味ある内容の作品で
     した。

     監督はアカデミー賞の受賞歴もあるケビン・マクドナルドで、ジャマイカの二大
     政党が流血抗争になったとき、彼自身のコンサートで歌い踊りながら二人の
     党首をステージにあげて握手させてしまった挿話とか、ミス・ジャマイカやガボ
     ン共和国大統領の娘など、世界的にも著名な女性を含めて七人の女性との
     間に11人の子供をもうけた話などが挿入されていて凄い凄いです。

     そのマリーは病を得て36歳で生涯を閉じるのですが、レゲエの楽しさを改め
     て教えてくれたほか、黒人と白人のハーフとして生まれために虐げられなが
     ら育ち、いつしかカリスマ性を帯びていく過程が良く纏まっていて、見ていて
     興味津々です。お薦めの1本。
                       (10/18 T・ジョイ博多 6日目 11:10の回 25人)


   

     「コッホ先生と僕らの革命」は、ドイツサッカー界の父と言われるコンラート・
     コッホの実話を映画化したものです。
     今でこそサッカーの強豪国として知られるドイツですが、19世紀の第1次大戦
     前では、イギリス生まれのスポーツであるサッカーは、反社会的と見なされて
     いました。
     そんな反英感情の高いドイツ地方都市の名門校に、初の英語教師としてイギ
     リスからコンラート・コッホが赴任してきます。

     コッホは、英語に興味を持とうとしない生徒たちにサッカーを教え、プレイしなが
     ら英語に親しめるようにします。
     やがてサッカーを通してフェアプレイやチームプレイの精神を学んだ生徒たちに
     対して、周囲からは手段を選ばない反対運動が起きて・・・。

     監督はセバスチャン・グロブラーで奇を狙わない正攻法の演出で好感です。
     コッホ役に「イングロリアス・バスターズ」「グットバイ、レーニン」のダニエル・ブリ
     ュールが演じ、生徒役の少年たちとともにキラリとした演技を見せてくれます。
     とにかく実話であることが強いし、ほんのり笑いと恋の話も織り交ぜながら、
     気持ちよく見れる一篇です。
                         (10/23 KBCシネマ 4日目 14:20の回 17人)

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