映画が中心のブログです!

中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

映画 「パレット」 & 「リアル ~ 完全なる首長竜の日~」

2013年06月11日 | 日記

   

     65歳になったシルベスター・スタローンですが、近作の「エクスペンダブルズ」
     などのヒットで息を吹き返し、ウォルター・ヒル監督とタッグを組んだアクション
     映画です。
     このコンビだったらと少しは期待したし、面白かったら拾い物と思って見ました。

      ニューオリンズの裏社会で、その名を轟かせるジミー(シルヴェスター・スタロ
     ーン)はもと海兵隊員で、逮捕歴26回、有罪2回と、修羅場をくぐり抜けてきた
     殺し屋です。
     彼は殺された相棒の復讐をしようと奔走していたが、やむを得ない状況から刑
     事テイラー(サン・カン)と手を組むことになります。

     言葉よりも弾丸で全てを解決しようとするジミーと法と刑事の職務を順守するテ
     イラーは、衝突を繰り返しながらも奇妙な絆が生まれて行きます。
     やがて、そんな彼らの前には警察・マフィアと、冷酷非道な殺し屋キーガン(ジェ
     イソン・モモア)が立ちはだかり・・・。

     スタローンの身体はとても65歳には見えませんが、それでもやはり歳を取った
     なーと思いながら見始めました。それこそ、昔の名前で出ていますの感じは否
     めません。
     物語に特に新味はありませんが、アクション物としてそれなりに纏まっているし
     ラストの対決は結構見せてくれます。
     刑事役が韓国人という設定ですが、特に韓国人でなければならないと思うもの
     の、それは面白い組合わせではあります。脚本を練りこめば、もっと面白くなっ
     たとも思いますよ。



   

     「リアル~完全なる首長竜の日~」の原作は、第9回「このミステリーがすご
     い!」大賞を受賞した乾緑郎の小説を映画化したもので、原作の面白さがどこ
     まで出せるのかを期待して見ました。

     幼なじみで恋人同士の浩市(佐藤健)と淳美(綾瀬はるか)でしたが、漫画家だっ
     た淳美は1年前に自殺未遂で昏睡状態に陥っています。
     浩市は淳美を目覚めさせるため、「センシング」という最新医療技術を利用し、
     彼女の脳内に入り込み、彼女がどうして自殺を図ったのかを探り意識回復を図
     ります。

     センシング中に出会った淳美は、浩市に「首長竜の絵を探してきてほしい」と答
     えるばかり。浩市はその絵を探しながら淳美との対話を続けますが、センシング
     を繰り返すうちに、浩市は見覚えのない少年の幻覚が現われるようになります。
     そして15年前に、浩市と淳美が封印したある事件が浮かび上がってくるのでした。

     原作は活字の世界を想像して読みますから面白いのであって、映像化は結果的
     に失敗ですし、特に映像は立派でも首長竜のくだりは失敗だったと思います。
     他人の意識の中に潜り込むという設定は面白いのですが、上手く表現出来てい
     ません。

     結論から先に言いますが、失敗作であり、稚拙な脚色と一人よがりの監督がその
     原因です。
     更にこの監督は俳優の使い方があまり上手くないようで、主演の二人もそうです
     が、中谷美紀や小泉今日子も生かされているとは思えません。残念です。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 大映宣伝部・番外編 / 古い写... | トップ | 映画 「旅立ちの島歌~十五の... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事