昨年末に見ながら感想をアップしていない作品が多くあります。
その中で書いておきたい作品を出来るだけ早くアップしたいと思ってい
ます。今日はその内の2作品です。
「クロッシング」(アメリカ)
同じ題名の韓国映画がありますが、これは2009年製作のアメリカ映画です。
ニューヨークの犯罪多発地区で起きた一つの殺人事件をきっかけに、面識
の無い3人の警察官の運命が交錯して進行するという内容。
脚本はこれが初脚本となるマイケル・C・マーティンは、ブルックリン育ちで
ニューヨークの地下鉄に長年勤務していたという異色の新人、監督は「トレー
ニング・デイ」のアントワン・フークアです。
主演はリチャード・ギア、イーサン・ホーク、ドン・チードルを贅沢に使い、
苦悩に満ちた3人の警官たちの人間模様とニューヨークの暗部を上手く描
いています。
現場の描写は壮絶だし、物語の構成がしっかりしていて大いに見応えあ
りです。
とは言っても所詮B級作品なのですが、脚本・演出・俳優陣の何れもバラ
ンスが取れていて、B級佳作と言えますし、映画ファンは楽しいと思うはず
です。
「酔いがさめたら、うちに帰ろう」
漫画家・西原理恵子の元夫で、戦場カメラマンの鴨志田穣による自伝小説
の映画化です。
重度のアルコール依存症になった男と、彼を支え続ける家族の絆を描いた
もので、東陽一監督の手馴れた演出で中々面白く見せてくれます。
主演は浅野忠信と永作博美で、呼吸が合った元夫婦役での熱演を評価した
いし、母親役の香山美子が味のある演技を見せてくれます。
エンディングには忌野清志郎の歌う「誇り高く生きよう」が主題歌として
起用されていて気分的にピッタリでした。
と、このあたりは良いのですが、上映時間が118分で長過ぎるのです。
これは東陽一が監督・脚本・編集を一人で欲張ったことが原因で、切り
そびれたのでしょう。100分~105分くらいに纏めるべきだったと思います。
近々小泉今日子の主演で同じ題材の映画が出るので、見くらべるのを楽
しみにしているのですが・・・。
ニューヨークは素敵ですね。行くのが大好きです。頑張って下さい。今日の朝は、「オードリー」の再放送の第10回を見ました。