映画が中心のブログです!

中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

映画 「カルテット! 人生のオペラハウス」

2013年05月02日 | 日記

   

     最近は老人問題を扱った作品が多くなりましたが、今回の作品はお話が煌
     びやかなことに加え、俳優のダスティン・ホフマンが初めてメガホンをとった
     監督作であることと、「戦場のピアニスト」「潜水服は蝶の夢を見る」で実績の
     ある脚本家のロナルド・ハーウッドによる戯曲を映画化したこともあって、楽し
     みにしていた作品です。

     日本でもこういう施設が出来るといいなと思いますが、イギリスの郊外に、引
     退した音楽家たちが暮らす老人ホーム「ビーチャム・ハウス」があります。
     そこで穏やかに余生を送るレジー、シシー、ウィルフのもとに、昔のカルテット
     メンバーでありながら、野心とエゴで皆を傷つけ去っていった名ソプラノ歌手
     ジーン(マギー・スミス)が入居してきます。

     近く開かれるヴェルディ生誕200周年コンサートが成功しなければ、財政困難
     でハウス閉鎖という危機を迎えていて、誰もが伝説のカルテット復活に期待を
     寄せますが、ジーンのもと夫レジー(トム・コートネイ)の気持ちは微妙だし、
     肝心のジーンは人前で歌うことを断固拒否。みんなは右往左往するばかり・・・。

     住人たちを演じるのは引退はしても本物のアーティストで、歌も演奏も本物で
     すから、このあたりはとても楽しく聞けますし見れます。
     ダスティン・ホフマンの初監督ぶりはまあまあで、特に切れ味が鋭いとは言え
     ませんが無難に明るく纏めている良心作と言えましょう。映像も中々綺麗です。


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