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中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

映画 「王妃の館」

2015年05月16日 | 日記

   

     浅田次郎の同名小説を映画化した作品で、優雅なパリで巻き起こるツアー客
     や添乗員たちの騒動を描いた内容です。

     パリの一流ホテルに、売れっ子作家・北白川右京(水谷豊)らの豪華ツアーの宿
     泊客4人がやって来ます。彼らが外出すると従業員たちは急いで部屋を整理し、
     そこには新たなツアー客5人が到着します。倒産寸前の旅行会社が、ホテルの
     1つの部屋を2組に同時提供するというツアーの二重売りで窮地を脱しようと企
     み、そうとは知らずにツアーに参加した2組の旅行者たちを如何に鉢合わせさせ
     ないか、旅行会社の女社長・玲子(田中麗奈)は暗躍します。

     右京先生は新作小説の執筆のため、日本語で「王妃の館」を意味するパリの超
     一流ホテル「シャトー・ドゥ・ラ・レーヌ」に宿泊できるという豪華ツアーに参
     加。パリの街にインスピレーションを受けた右京の筆は順調に進んで行きますが、
     やがて玲子の計画が綻びはじめ、右京の執筆にまで影響が及んできます・・・。

     監督は「探偵はBARにいる」の橋本一監督。キャストは水谷豊、田中麗奈、吹石
     一恵、尾上寛之、青木崇高、仲村倫也、安達祐実、緒方直人、石橋蓮司、安田
     成美、石丸幹二と豪華そのものです。

     浅田次郎の原作(未読)ですから、そんなに悪い筈はないと思うのですが、出来
     上がった映画はパリの観光名所を撮ったシーンはともかくとして、何というつまら
     ないストーリーに書き換えられています。これは脚色が最悪なのでしょうが、演出
     も各俳優の演技にいたるまで、いいところほとんど無しでまるで学芸会です。見
     ていて途中でこちらが恥ずかしくなるくらいの稚拙さで、久しぶりに料金が惜しい
     と思った作品に出合いました。




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2 コメント

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無料で見ましたが。 (minneco)
2015-05-18 17:22:02
チケットが回ってきたので、見ましたけど、時間を返せ~~~!!と叫びたくなってしまいました。
返信する
Unknown (中島けん)
2015-05-18 22:01:53
minnecoさん

どうしてこんな映画になってしまうのか、不思議でたまりません。時間を返せ~~の気持ちよく判ります。

さて、私の本が講談社から出版されます。
タイトルは「スタアがいた季節/わが青春の大映回顧録」で、来月19日の発売です。宜しくお願いします。
返信する

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