フランス「VOGUE」誌の編集長を10年間務めた女性、カリーヌ・ロワトフェルドの
半生を追ったドキュメンタリー作品です。
ファッション界で大きな人気と影響力を誇るロワトフェルドは、18歳でモデルとし
てデビューしますが、その後スタイリスト兼「ELLE」の編集者に転身。トム・フォ
ードのミューズとして、グッチやイヴ・サンローランのブランドのスタイリングに携
わって行きます。
そして仏版「VOGUE」誌の編集長になってからの10年間は数々の伝説を残して
きた女性です。
現在59歳となった彼女は新雑誌「CR Fashion Book」を創刊することを企画、同
誌の制作過程や愛する長年のパートナーからのメッセージなどを交え、公私の幸
せを両立させる成功の秘訣に迫る内容となっています。
この世界で生残って行くというか勝つためには、特殊な才能だけではなく膨大な
資金と協力するクリエーターたち、即ち人脈が必要かを説いていて興味を持って
見ましたが、最後まで見るのは少々辛抱が必要です。
この業界だけではなく他の業界にどれだけ通じるものがあるのかの思いと、並行
して展開している筈の営業・広告が描かれていないのは片手落ちではないかとも
感じました。