恩田陸の小説「夢違」を原案に、2012年に放映された連続ドラマ「悪夢ちゃん」の
劇場映画版で、夢で未来が見えてしまう少女・結衣子(通称・悪夢ちゃん)と、彼
女の見た悪夢を読み解くことが出来る女性教師・彩未が事件を解決して行くという
SFファンタジーです。
武戸井彩未(北川景子)が担任を務める明恵小学校6年2組に、謎めいた転校生・
渋井完司(マリウス葉)がやってきます。
児童たちは夢で完司を見たことがあると騒ぎ出し、結衣子(木村真那月)も夢に出
てくる完司にそっくりな「少年夢王子」に恋をしてしまいます。
やがて完司はクラスのリーダー的存在となり、その言葉に触発された子どもたち
の行動が、大事件を引き起こします・・・。
テレビでは好評だったようですが、映画の出来は散々たるもので、映画を見る側
はまるで悪夢を見ているような気分になります。
テレビ製作の感覚で映画を作るのではなく、もっと映画らしく撮れないものかと不
思議な気持ちです。入場料を取って見る映画が、タダのテレビより面白くなかった
ら腹が立つのは当り前でしょう。
どんなに不満足な映画でも、その中で少しでもいい所を見つけ出そうと思うものの、
これには全くありません。製作・配給側としてもう少し考慮があって然りだとも思い
ます。