アメリカ映画が日本より早く公開されることが多いシンガポールにお住まい
のCOYOTEさんから、「とてもいい出来ばえ・・・」と知らされていて楽しみにし
ていた作品です。
ジェイムズ・サリスの小説を、デンマーク出身の新鋭ニコラス・ウィンディング・
レフン監督がメガフォンを取ったこの作品は、今年度のカンヌ国際映画祭で
監督賞を受賞したクライム・サスペンス映画であり、私としては上記とのW
期待でした。
昼は自動車整備工場で働き、たまには映画のスタントマンを、夜は強盗の
逃走を請合うドライバー(ライアン・ゴズリング)の運転技術は抜群です。
この昼と夜では別の世界に生きる孤独な男が、同じアパートに住む幼い子
を持つ女(キャリー・マリガン)に出会い好意を抱きます。
彼はこの女性への愛のために、危険な裏社会の抗争へ突き進んで行くので
すが・・・。
まずニコラス・ウィンディング・レフン監督の演出を買います。
カーレースやアクション場面が中々壮絶で、女性とのからみにも深みを感じ
ます。
一方彼の演出には過去におけるの名作のエキス部分に似た表現があると
言う人がいますが、模倣というのには気の毒で、上手く新しく自分のモノに
消化していると言う方が正しいでしょう。
続いていいのは主演の二人で、今後の活躍が楽しみです。
残酷場面もありますがそこは目をつぶってご覧ください。お薦めしたいと思
います。
(3/31 T.ジョイ博多 初日 13:50の回 37人)