これから東映も洋画の配給業務を展開するそうで、そのうちの1本です。
2010年に韓国で製作された作品で、観客動員数が630万人を突破し、
韓国のアカデミー賞ともいうべき大鐘賞で、ウオンビンが主演男優賞を
受賞したことでも話題になっているものです。
裏町で質屋を営む青年テシクですが、お客以外に青年を慕って近づい
て来るのは隣に住む少女ソミだけです。
ある日、ソミが部屋に戻ると見知らぬ男たちが待ち受けています。
それはソミの母親が組織から盗んだ麻薬を取り返すためで、母親共々
犯罪に巻き込まれ、組織に誘拐されたソミを救い出すため立ち上がった
テシクでしたが、その背後に隠された恐るべき事実を知ることになり・・・。
青年役は「母なる証明」のウオンビン、少女役には「冬の小鳥」で注目
されたキム・セロンが抜擢されています。
監督・脚本は「熱血男児」のイ・ジョンボムで、ご都合主義の展開が気
にはなりますが、アクション場面になるとウオンビンの熱演もあって大い
に見せます。
キム・セロンもそれなりにいいですが、「冬の小鳥」の好演と印象が強
過ぎて困ります。
これは監督が違うのだから仕方がないと言っておきましょう。
今までは二枚目スターのイメージが強かったウオンビンですが、除隊後
に撮った「母なる証明」あたりから大きな変化が見られます。
今回は陰のある強い男という役柄を上手く演じていて、これからの活躍
が益々楽しみと言えましょう。 (9月17日公開)