試写を見逃したので映画館で見ました。
最初のシーンは、降り積もる雪の中を走ってくる警察車と救急車の遠景か
ら始まりますが、このシーンからして見る気が溢れる作品です。
そして雪が血に染まり・・・。
80年代の静かな郊外の町で起こる恐怖の惨劇。恐ろしい物語なのですが、
別の一面は美しいおとぎ話でもあります。
この作品は去年公開され、世界中で60以上の映画賞に輝いたスウェーデン
映画「ぼくのエリ 200歳の少女」のリメイク・ハリウッド版です。
脚本・監督はマッド・リーヴスで、スウェーデン作品が好評なため、彼らと同
レベルの子役を出演させないといけない・・・と、少女役には「キック・アス」
のクロエ・グレース・モレッツ、少年役のオーディションを米・英・豪・ニュージ
ランドで行ない、オーストラリア人のコディ・スミット=マクフィーが選ばれた
もので、この配役は大成功だったと思います。
(この男の子は、その後「ザ・ロード」にも出ています)
私は去年見た「ぼくのエリ・・・」の印象があまりにも強烈で、しどうしても
比較したくなるのですが、あれはあれ、これはこれで扱いたいと思うの
です。
製作関係の多くはこの手の比較だとか、過去の作品のシーンやショットが
同じとか、パクリだとか言われるのを嫌います。
だから私もこれはこれで感想を述べます。
12歳の少女が吸血鬼というのに少しこだわりがあるのですが、細かいアラ
探しは止めます。
物語がリリカルでよく出来ていて二人をつい応援したくなるし、音響効果
やCGもいいし、なんと言っても主役二人の配役が成功しているので結構
面白く見ました。