残った温州みかんは二つ

植えたのは去年の秋だったか、今年の春先だったのか忘れてしまったけれど、
温州みかんの花が春にたくさん咲いて、何十個も実を付けていた。

けれど、ほとんどが生理落下して、残ったのはたったの三つだけだった。

順調に大きくなって収穫できそうだと思っていたら、

風の強い日にひとつ落ちてしまった。

あれは確か、九月の終わり頃だったと思う。

 

 

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捨てるのは勿体ないので食べてみたら、

めちゃくちゃ酸っぱいけど、まぎれもなく確かにみかんだったよ。

残りのふたつ、上手く色づいてくれたら良いのだけど、どうだろ？

まだ幼木なので、本当はぜんぶ実を落としてしまった方が良かったのだろう。

でも、実ってしまうと様子を見たいし、食べたくなるのが人情だ。

結実は体力的に負荷が大きく、今年は苛めてしまったので、

来年は実を付けないかも知れないね。

この話の続きは、便利だけど不自由になったことと温州みかん

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