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かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

誰も書かなかったビートルズ

2016年05月12日 | The Beatles


本書は、昨年急逝された中山康樹さんが、ビートルズのファンクラブ誌に寄稿した連載を集めた一冊。
本当に、急に亡くなられて、まだ実感がわかなぐらいだが、この連載群を見るにつけ、残念感が高まる。
これだけ、様々なジャンル、ミュージシャンに通じつつ、ビートルズを論じることができる人は、そういないだろう。

かなり個性の強い連載にもかかわらず、かつ、ビートルズファンに媚びない連載にもかかわらず、多くの支持を得てきたのは、やはり、鋭い洞察と、柔らかなタッチの文体によるところが多いだろう。

覚えているものもあれば、忘れてしまったものもあるが、Let It Beのルーフトップシーンの警官のやらせ疑惑や、ブライアンエプスタインが、ビートルズの来日の時、ブッチャーカバーのデザインを見ていた疑惑など、印象深い。
小野洋子のアルバムは、ほとんど持っていないが、バックのジョンのギターを聴くべしというのも、新たな視点だった。相当気合の入った演奏を展開しているらしい。

ビートルズ縁の人物評もユニークだが、ブライアン・ウイルソン、ボブ・ディランなど、来日したばかりの2人であり、改めて、彼らとビートルズの距離の近さを思った。
ビートルズファンだったら、読むべし。
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