本書は、本屋で衝動買い。
一言で言えば、手塚さんのブッダの絵を使いながら、仏教を解説している本だが、思いの他しっかりした本だった。
監修が、スリランカ生まれで、日本で、僧侶をされている、ヤタワラさんという方で、原始仏教に比較的忠実に、解説してくれている。
構成としては、まずは、原始仏教に出てくるブッダの言葉。そして、ブッダの生涯、ブッダの教え。最後に、手塚さんの描いたブッダの物語。
最終章の、手塚さんのブッダの物語は、既に熟読しているので、新味はない。
最初の章のブッダの言葉は、何度も読んで来たものだが、何度読んでも、奥が深い。
お経を何度も唱えるというのは、繰り返すことにより、理解が深まるということなのだろう。
一番興味のあったのは、第二章のブッダの生涯と仏教かな。
そんなに長くは、ないが、初めて読む話も含まれているし、ブッダをとりまく人々についても、わかりやすく整理してくれている。
この辺は、監修者のヤタワラさんの力によるところが多いのだろう。
ちょっと、本の内容と手塚さんの絵があってないんじゃないの?と思うところもあるが、全体的によくまとまっていて、仏教初心者にも、中級者にも、それなりにためになる本ではないか?