

千円高速の効果は、大きい。マイカー持ってて、実家が遠い人は、その恩恵を思いっきりエンジョイしていると思うが、環境のこととか考えると、やはり逆行なのかな。ただ、確かに今までの高速が高すぎるということも言える。日本より、高速料金の高い国があったら教えて欲しい。

興亡の世界史シリーズの『近代ヨーロッパの覇権』を読んだ。
本シリーズの中では、オーソドックスで、世界史の復習が必要な私のような読者にはぴったり。でも、単純な世界史ではなく、しっかりテーマがある。
本書のテーマは『啓蒙』。
近代に入り、ヨーロッパは、世界を席巻するのだが、その根本思想に『啓蒙』があったという。
カントによれば『啓蒙とは人間が自ら招いた未成年状態から抜け出ることである。未成年状態とは、他人の指導なしには、自分の悟性を用いる能力のないことである』。
そして『最大多数の最大幸福』という共通目標に向かって、走ったのだ。
最大多数というからには、弱肉強食の世界を目指したものではない。
自分勝手だったのではなく、高邁な理想があったのだ。
ただ、理想の世界はできなかった。そして、二つの世界大戦を経て、今の世がある。
歴史という概念で世の中をとらえるようになったのは、19世紀からという。
なーあんだ。まだ新しい学問だったんだ。