「骨太原案」

しばしば「骨太の…」という語が出てくる。骨太というのだから、特別の意味をもつ基本政策をさすのだろう、ぐらいに思っていた。
今回も「『骨太原案』が示された」という見出しの記事がある。朝日新聞デジタルの引用だが。「経済財政運営と改革の基本方針」を指す語だという。そういう語で表現すればいいのではないか。ことさら「骨太」などという重大政策のような語を使うなど気になるのだが。最近、政治的常套語が妙な語句で言われ出しているのでは?

その「骨太」だが、デフレ完全脱却、賃上げ定着を後押し、景気上昇にとってまさに千載一遇のチャンスにある、という思想だ。
毎日のように物の値段が上がってきた、米が不足しそう、年金が下がる、労働力不足が顕著になっている、という類いのニュースが、目や耳にやたらに入ってくる。こういう事態が進んでいる中で「骨太原案」はユメのような方針を表現しているが、現実を誤魔化そうとしているのではないか、その典型的語句が「骨太」だろう、という皮肉な理解をしたのだがどうなのだろう。


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